Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

文学

#742 決して実在しないけど ~「彼岸花が咲く島」

『彼岸花が咲く島』李琴峰 著 知らない島へ。 【第165回芥川賞受賞作】彼岸花が咲く島 (文春e-book) 作者:李 琴峰 文藝春秋 Amazon シリーズものをいくつか一気に購入したせいか、Kindle内の未読の本がものすごくたまっている。シリーズものを読んでいる場合…

#741 祭が戻ってきましたね~「谷中黒猫殺人事件 耳袋秘帖」

『谷中黒猫殺人事件 耳袋秘帖』風野真知雄 著 シリーズ5冊目。 谷中黒猫殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon この頃読んでいるシリーズもの。八丁堀→浅草→深川→谷中でシリーズ5冊目となる。 この頃は観光客の往来もコロナ以前に…

#740 本来は葛藤と書くそうです~「九十九藤」

『九十九藤』西條奈加 著 つづらふじ 九十九藤 (集英社文庫) 作者:西條奈加 集英社 Amazon 春、勢い余って某ホテルグループの宿泊チケット5泊分を購入してしまった。それも期限があって7月いつだかまでに使い切らなくてはならない。ということで、今一生懸命…

#739 もはやゴールデンウィークが遠い昔のことのような気がします ~「家と庭」

『家と庭』畑野智美 著 家族の絆。 家と庭 (角川文庫) 作者:畑野 智美 KADOKAWA Amazon ゴールデンウィークで本宅に帰った時、庭の話になった。今現在そこに庭があるわけではなく、「庭が欲しい」という話だ。面白いのは「庭が欲しい」と話す相手それぞれが…

#738 コスパ考えるとやっぱり読書が気分転換には一番だと思います~「 深川芸者殺人事件 耳袋秘帖」

『深川芸者殺人事件 耳袋秘帖 3』風野真知雄 著 吉原vs深川。 深川芸者殺人事件 耳袋秘帖 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon シリーズものを読みだすと、物語の中を漂っているような気分が楽しすぎる。そのせいか読み終わると「次もシリーズものが読みたい!…

#737 「おきゃん」は「お侠」と書くんですね~「江戸芙蓉堂医館」

『江戸芙蓉堂医館』杉本苑子 著 千鶴の見立て。 江戸芙蓉堂医館 (講談社文庫) 作者:杉本苑子 講談社 Amazon 資料としてちょっとだけ内容をチェックしたい書籍があったのだが、Kindle Unlimitedの限度数(10冊まで)が超えていた。急いで何か読んでしまわなく…

#736 日本にもバケーション制度を導入して欲しい~「浅草妖刀殺人事件 耳袋秘帖」

『浅草妖刀殺人事件 耳袋秘帖』風野真知雄 著 村正。 浅草妖刀殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon きっと今この瞬間にもため息いっぱいの人が日本中にあふれていると思われるが、とにかくだるい。仕事が嫌いなわけではないが、…

#734 ダンディーの江戸版~「八丁堀同心殺人事件 耳袋秘帖」

『八丁堀同心殺人事件 耳袋秘帖』風野真知雄 著 有楽町。 八丁堀同心殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon GWも残るところ後少し。そろそろ戻る準備を進めなくてはと思うが、なかなか体が動かない。出発した日の羽田空港はものす…

#733 滋味のある料理で心温まる小説~「食堂かたつむり」

『食堂かたつむり』小川糸 著 ざくろのカレー。 食堂かたつむり (ポプラ文庫) 作者:小川糸,石坂しづか ポプラ社 Amazon お休みにふさわしいほっこり系の小説が読みたくなり、著者のことを思い出した。文庫本でいくつか持っていたのだが、引越しの度に処分し…

#732 気分転換には時代小説が一番です~「赤鬼奉行根岸肥前 耳袋秘帖」

『赤鬼奉行根岸肥前 耳袋秘帖』風野真知雄 著 南町。 赤鬼奉行根岸肥前 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon 51巻に渡る大作、「居眠り磐音シリーズ」を読み終わり、次も何かシリーズものを読みたいと購入済みのものからこちらを読み始め…

#729 不快さが圧巻すぎる凄み~「彼女は頭が悪いから」

『彼女は頭が悪いから』姫野カオルコ 著 傲慢さを受け身で。 彼女は頭が悪いから (文春文庫) 作者:姫野 カオルコ 文藝春秋 Amazon 今年は桜の時期に他出しており、帰ってきた頃には葉桜となっていた。そもそも、速すぎる。季節の巡るのが早すぎて、まだ4月だ…

#728 続編希望!!!~「成瀬は天下を取りにいく」

『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈 著 膳所。 成瀬は天下を取りにいく 作者:宮島未奈 新潮社 Amazon 普段あまりテレビを見ることはないのだが、出張先では時報替わりにテレビをつけていることが多い。それぞれのローカルな話題も楽しいし、演出の仕方も地…

#727 子供のパワー、恐るべし~「てらこや青義堂 師匠、走る」

『てらこや青義堂 師匠、走る』今村翔吾 著 元気な子供。 てらこや青義堂 師匠、走る (小学館文庫 Jい 3-1) 作者:今村 翔吾 小学館 Amazon 4月に入ってからなかなか自分の時間が取れないまま、そろそろゴールデンウィークの過ごし方を考えなくてはならないタ…

#725 笑いたければ本所へどうぞ~「本所おけら長屋 20」

『本所おけら長屋 20』畠山健二 著 本所の魅力炸裂。 本所おけら長屋(二十) (PHP文芸文庫) 作者:畠山 健二 PHP研究所 Amazon 時代小説の中でも群を抜いて笑える作品といえば、こちら。 同じ時代小説でも己の武士道を築き上げるハードボイルド感のある「居…

#724 大作、読み終えました!~「居眠り磐音 51」

『居眠り磐音 51』佐伯泰英 著 ついに最終回。 旅立ノ朝 居眠り磐音(五十一)決定版 (文春文庫 さ 63-151 居眠り磐音 決定版 51) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon ついに最終巻となりました。 思えばマンガ以外にこんなに長い連載を読んだのは初めてかも。小…

#723 再建~「居眠り磐音48~50」

『居眠り磐音48~50』佐伯泰英 著 尚武館の復活。 白鶴ノ紅 居眠り磐音(四十八)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon この頃楽しく読んでいる長編大作。 残すところあと1冊。ついに田沼が倒れ、磐音たちの生活がいつもの日々へと変わりつつあ…

#722 人と人との縁の深さ~「居眠り磐音 42~44」

『居眠り磐音 42~44』佐伯泰英 著 弟子たちの未来。 木槿ノ賦 居眠り磐音(四十二)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 今年に入りずっと楽しんでいるシリーズものの時代小説。全51巻までで残すところあと数冊となってしまった。 42~44巻ま…

#719 残すところ10冊となってしまいました~「居眠り磐音 39~41」

『居眠り磐音 39~41』佐伯泰英 著 孫との対面。 秋思ノ人 居眠り磐音(三十九)決定版 (文春文庫 さ 63-139 居眠り磐音 決定版 39) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon ああ、ついにあと残すところ10冊ほどとなってしまった。 この3冊で江戸へ戻った磐音らの生活…

#717 旅から江戸へ~「居眠り磐音 36~38」

『居眠り磐音 36~38』佐伯泰英 著 和歌山での返り討ち。 紀伊ノ変 居眠り磐音(三十六)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 51巻の長編も残すところあと少し。シリーズものは終わりに近づくとどんどんと寂しくなるので40巻手前のうちから読む…

#714 心でつながる縁~「居眠り磐音 33~35」

『居眠り磐音 33~35』佐伯泰英 著 身を隠す。 孤愁ノ春 居眠り磐音(三十三)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon この頃続けて読んでいる作品。もう2/3まで読んだのね。 30巻目を過ぎて、急に物事が大きく動く。磐音の心を支える温かい人々…

#710 自惚れが生む悪~「居眠り磐音 30~32」

『居眠り磐音 30~32』佐伯泰英 著 尚武館。 侘助ノ白 居眠り磐音(三十)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon Audibleの無料機嫌1か月の間にあれこれ聞いてみようと欲張っているせいか、小説を読む時間が減っている気がしないでもない。もっ…

#706 折り返し点を過ぎました~「居眠り磐音27~29」

『居眠り磐音27~29』佐伯泰英 著 若先生の日々。 石榴ノ蠅 ─ 居眠り磐音江戸双紙 27 (双葉文庫) 作者:佐伯 泰英 双葉社 Amazon この頃楽しく読んでいる時代劇のシリーズもの。気が付くともう折り返し地点を過ぎていた。 佐々木家の養子に入ってからの磐音の…

#703 羅の人たちの奔放さが魅力です~「薬屋のひとりごと 13」

『薬屋のひとりごと 13』日向夏 著 都に着いて。 薬屋のひとりごと 13 (ヒーロー文庫) 作者:日向 夏 主婦の友社 Amazon 気がついたらまたAmazonでイベントをやっており、あれこれ見ていたら本シリーズの新刊が出ていたことに気が付いた。 次作が出るタイミ…

#701 長命寺の桜餅~「居眠り磐音24~26」

『居眠り磐音24~26』佐伯泰英 著 佐々木家へ。 朧夜ノ桜 居眠り磐音(二十四)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon 2月の頭に体調を崩して以来、咳が止まらない。これがなんとも辛くて、恐らく乾燥のせいだろうなーと思ってはいるが、いった…

#697 江戸から西国までの船旅~「居眠り磐音 21~23」

『居眠り磐音 21~23』佐伯泰英 著 旅の始まりと終わり。 鯖雲ノ城 居眠り磐音(二十一)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon この頃続けて読んでいるシリーズもの。3冊くらいまとめて書き残すのが丁度よい感じだ。 武家が主人公のストーリー…

#694 ボリュームたっぷり、読み応えありすぎです~「居眠り磐音 18~20」

『居眠り磐音 18~20』佐伯泰英 著 3冊まとめて。 捨雛ノ川 ─ 居眠り磐音江戸双紙 18 (双葉文庫) 作者:佐伯 泰英 双葉社 Amazon 週末も仕事の本を読む傍ら、こちらを黙々と読んでいた。全51巻とのことだが、まだ折り返し点手前ではあるが全く飽きることなく…

#693 秘湯好きも楽しめる時代小説です~「居眠り磐音 17」

『居眠り磐音 17』佐伯泰英 著 法師の湯。 紅椿ノ谷 居眠り磐音(十七)決定版 (文春文庫) 作者:佐伯 泰英 文藝春秋 Amazon 読書の勢いが止まらない。このシリーズを読み始めてからものすごい速度で読み進めており、1冊ごとに記録するのが追い付かないほどな…

#692 夜明け前のような清々しさに涙です~「居眠り磐音 16」

『居眠り磐音 16』佐伯泰英 著 ついに。 螢火ノ宿 居眠り磐音(十六)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon この頃読んでいるシリーズもの。ちょっとの隙間時間に読んでいるだけなのだが、ぐいぐい引き込まれてどんどん読み進めたくなる。 さて…

#691 親公認になってしまうとねぇ~「居眠り磐音 15」

『居眠り磐音 15』佐伯泰英 著 父に会う。 驟雨ノ町 ─ 居眠り磐音江戸双紙 15 (双葉文庫) 作者:佐伯 泰英 双葉社 Amazon この頃、暇さえあれば続きを読んでいる。 ありとあらゆる辛さの中で「会いたい人に会えないこと」と「会いたくない人に会わなくてはな…

#689 会えばそれがしは狂います~「居眠り磐音 14」

『居眠り磐音 14』佐伯泰英 著 日光へ。 夏燕ノ道 居眠り磐音(十四)決定版 (文春文庫) 作者:泰英, 佐伯 文藝春秋 Amazon 結局このシリーズが頭から離れず、週末も続きを読んでいた。 2月もそろそろ半ばということで、本腰入れて仕事の資料を読まなくちゃ!な…