Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

#787 ささやかにアニメ化を希望してみる~「裏庭」

『裏庭』梨木香歩 著 子供の成長の傍らに。 裏庭(新潮文庫) 作者:梨木香歩 新潮社 Amazon ああ、なんと月日の経つのの早いことよ。今年も2/3が終わってしまうと思うと、気持ちが焦って仕様がない。思えば2月頃から日本はどんどんと海外からのお客様を受け…

#786 なんとお引越しですか!~「a table SHIMA vol.5」

『a table SHIMA vol.5』タサン志麻 著 23夏。 à table SHIMA vol.05 夏号 (別冊エッセ) 作者:タサン志麻 扶桑社 Amazon 8月末だというのになかなか立ち去る様子を見せない夏だが、それでも少し日が短くなってきたように感じられる。もう9月だし、そろそろ…

#785 再読で自分の成長に気が付けました~「からくりからくさ」

『からくりからくさ』梨木香歩 著 新しい模様。 からくりからくさ(新潮文庫) 作者:梨木香歩 新潮社 Amazon 私にとって本日8月29日は特別な日である。それは私の人生を陰に日向に支えてくれている方のお誕生日だから。別の意味で6月25日もまた特別な日でも…

#784 レトロに憧れる~「うちのちいさな女中さん 4」

『うちのちいさな女中さん 4』長田佳奈 著 はなちゃん、初めての海。 うちのちいさな女中さん 4巻【特典イラスト付き】 (ゼノンコミックス) 作者:長田佳奈 コアミックス Amazon 週末久々にゆっくりすることが出来、そうだ!この幸せ感を更にアップさせるに…

#783 出張飯の可能性を追求~「ラクするご自愛ごはん」

『ラクするご自愛ごはん』上田淳子 著 少しの手抜き。 ラクするご自愛ごはん 作者:上田 淳子 主婦の友社 Amazon 8月もすでに下旬だと言うのに、なぜもこうまで暑いのか。本当は10月の頭、ちょうど3連休のあるあたりで台湾でも行きたいわーと思っていたのだが…

#782 ポスト天狗のフレッシュさ ~「誰がそれを」

『誰がそれを』田中相 著 短編集。 誰がそれを -田中相短篇集- (ITANコミックス) 作者:田中相 講談社 Amazon この間来ていた外国のお客様と一緒にスタバに行った時の話。事前にモバイルオーダーして行ったのだが、私はいつも名前は指定せずに行く。す…

#781やっと春号へ追いつきました~「 a table SHIMA vol.04」

『a table SHIMA vol.04』タサン志麻 著 春のお話。 à table SHIMA vol.04 春号 (別冊エッセ) 作者:タサン 志麻 扶桑社 Amazon この頃とにかく忙しくて全くもってキッチンに立つ余裕がない。というか、コロナ後は家にいないことのほうが多くて、自分でも何…

#780 命に向き合う~「ライオンのおやつ」

『ライオンのおやつ』小川糸 著 消えたあと。 ライオンのおやつ (ポプラ文庫) 作者:小川糸 ポプラ社 Amazon この頃、街のにおいが変わってきたような気がする。特に雨の降る日は違いが顕著で、もう木を茂らせるような真夏のにおいではない。どちらかというと…

#779 せっかく無水鍋持ってるんだからスープ作らねば~「まずはこれ食べて」

『まずはこれ食べて』原田ひ香 著 食べ物が埋める隙間。 まずはこれ食べて 作者:原田ひ香 双葉社 Amazon この夏、続々と海外からお客様がやって来る。そして彼らはどういうわけだか帰ろうとしない。そもそも旅行日程も10日以上と長めであるのに、東京が相当…

#778 色から伝わる温かさが染みるのです~「うみべのストーブ」

『うみべのストーブ』大白小蟹 著 染みる。 うみべのストーブ 大白小蟹短編集 (トーチコミックス) 作者:大白小蟹 リイド社 Amazon 現在アマゾン関連のサブスクをいくつか使っているのだが、使わないものを整理しようと考えた。ひとまず今少し休みたいと考え…

#777 温もり程度の距離感が羨ましい~「江戸は浅草 5」

『江戸は浅草 5』知野みさき 著 お鈴の過去と未来。 江戸は浅草5 春の捕物 (講談社文庫) 作者:知野みさき 講談社 Amazon もう先月の話となるが、1カ月ほどの海外出張を終え帰国した日本は猛暑だった。着陸してすぐのアナウンスで「只今の羽田空港の気温は摂…

#776 タイトルがストレートすぎて妄想が暴走です~「妖談かみそり尼」

『妖談かみそり尼』風野真知雄 著 耳袋妖談シリーズ第2弾。 妖談かみそり尼 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon やっとこれで海外出張中の読書記録、最後の一巻となる。数週間前の話だと言うのにもっともっと前の出来事のような気がするのはなぜだ…

#775 怪談といえば猫?~「妖怪うしろ猫」

『妖怪うしろ猫』風野真知雄 著 耳袋妖談シリーズ1冊目。 妖談うしろ猫 耳袋秘帖 耳袋秘帖 妖談 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon お盆真っ盛り。本日は日本の平和について考える日でもある。 今年のお盆は久々に実家に帰った方も多いことだろう…

#774 日本の夏、世界の夏~「白金南蛮娘殺人事件」

『白金南蛮娘殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖殺人シリーズ最終巻。 白金南蛮娘殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野 真知雄 文藝春秋 Amazon 11日は山の日、今日もお盆真っただ中でお休みを満喫しておられる方が多いことだろう。連日台風のニュースもあ…

#773 そうか。番地で十分なのね。~「紀尾井坂版元殺人事件」

『紀尾井坂版元殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖シリーズ。 紀尾井坂版元殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 山の日でございます。Googleがかわいいことになっている。 本日より夏休みという方も多いはず。都内も駅には沢山の人…

#772 江戸は今日も平和です~「小石川貧乏神殺人事件」

『小石川貧乏神殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖 シリーズ。 小石川貧乏神殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon さて、また本シリーズに戻る。この本を読んでいたのはそろそろ帰国日程を確定させようというところで、あちらの夜の…

#771 次の旅行はどこにしよう~「祖母姫、ロンドンへ行く!」

『祖母姫、ロンドンへ行く!』椹野道流 著 介護と旅行。 祖母姫、ロンドンへ行く! 作者:椹野道流 小学館 Amazon このところシリーズものの記録ばかりに偏っていたので、少し別の本についても書き残しておきたい。 旅行に関連する書籍であれば、渡航前もしく…

#770 そろそろ夏休みの準備をと思いきや~「蔵前姑獲鳥殺人事件」

『蔵前姑獲鳥殺人事件』風野真知雄 著 耳袋シリーズ。 蔵前姑獲鳥殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 出張中に読んだ本を淡々と記録しようと思っているのだが、このシリーズを数冊読んだ以外ほとんど別の書籍を読んでいないよう…

#769 ある意味あの歌ですよね~「銀座恋一筋殺人事件」

『銀座恋一筋殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖シリーズ第20弾。 銀座恋一筋殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 時代小説を読むようになってからすっかり江戸基準で物事を考えるようなところが出てくるようになった。例えば、こ…

#768 最寄りの観光地~「目黒横恋慕殺人事件」

『目黒横恋慕殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖シリーズ第19弾。 目黒横恋慕殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 海外出張3日目の日曜日、この日は唯一の自由時間だった。とりあえずやらなくてはならない書類を片付け、2時間ほど…

#767 品川といえば~「品川恋模様殺人事件」

『品川恋模様殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖 第18弾。 品川恋模様殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 寒い寒いと言いながら夜の7時頃に仕事を終え、食事をしてから宿舎へ戻ると夜の9時頃。それでもまだ外は明るく、就寝準備を…

#766 幻に名前を付けると「怪」となる~「四谷怪獣殺人事件」

『四谷怪獣殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖シリーズ第17弾。 四谷怪獣殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 今回の出張は、途中で一度乗り換えがあった。深夜に日本を出発し、早朝経由地に到着する。そこで3時間ほどを過ごし、目…

#765 ただいま戻りました~「馬喰町妖怪殺人事件」

『馬喰町妖怪殺人事件』風野真知雄 著 耳袋秘帖シリーズ第16弾 馬喰町妖獣殺人事件 耳袋秘帖 (文春文庫) 作者:風野真知雄 文藝春秋 Amazon 6月の後半から7月の末まで、長く携わってきたプロジェクトのため出張に出ていた。場所はとあるヨーロッパの国で、滞…