Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#931 コンパクトなワードローブを目指す前に~「大人の着こなし入門」

『大人の着こなし入門』杉山律子 著

何を着るべきか。

 

コロナ禍以降、手持ちの服がどんどん似合わなくなった。というか、盛大に太ったので着れなくなった、というのが正解。そしてオンとオフに着たい服、欲しい服が変わり始めた。これもトレンドに従っての部分も否めないが、オフィスで着る服が少しカジュアルに寄り、オンとオフに愕然の違いが見えなくなったことが大きい。在宅勤務が容認される世の中となり、ライフスタイルの多様化が進んだように見えるが、全てのビジネスパーソンが在宅勤務のシステムを享受できているわけではない。業務の内容によっては絶対に無理という場合もあるし、会社側の対応が整って初めて実施されることなので、そもそもの対策を打ってくれない!となると在宅勤務なんて夢の世界だ。

 

私の勤める会社は病気や特別な事情がある場合に限って、上司に許可を取り実施することができる。でもあまり多くの人が盛んに利用するわけではなく、私もどうしても集中して作業がしたい時などは有給使って在宅勤務することがある。

 

とにかく、世に在宅勤務という概念が出来たことで、自宅での服は少しきれいめに底上げされ、出勤用の服はカジュアルに近づいたというのが個人的に感じている世の変化だ。さすがにくたくたのTシャツで自宅からオンライン会議には参加できない。そこで楽だけどちょっとおしゃれな服が世に増えた。そしてその着心地の良さに加え「きちんと見える」ことからオフィス着としても問題なし。スーツは基本的には消耗品で、作業着よりも生地も作りも弱く、そう長く着られるものではない。結構な値段なので長く着たい気持ちもあるが、3年も着ると痛みが目立つ。しかしこのカジュアルラインだとありがたいことに多くのファーストファッションで揃えることができるのでお財布にも優しい。それがスーツ一辺倒だったオフィス着をカジュアルに寄せたいと思う様になった原因である。

 

さて、著者の作品は今まで全て読んでいる。初期の頃の2作はこちらにメモしてはいないが、直近のではこちらがあった。


着こなしについて問う指南書は数多いが、私が著者の作品を好んで読み実践している理由は、単に「実現可能」で「やってみたい」が多いから。ハイブランドも中には出てくるが、それもバッグやシューズで、がんばれば手に届くものが多い。軽自動車より高価なバッグや、年収の数年分に相当するアクセサリーなどは出てこないので、安心してお手本にできる。

 

そしてこちらの様にシンプルで真似しやすいというのが最強のポイントだ。

シンプルにはじめる大人の着こなし入門: プロが教えるセオリー&アイデア [書籍]

 

目を凝らせばブランドのロゴやタグが見えるのでそのまま真似するも良し、近くのファーストファッションに行って似たようなデザインや色合いを探すもよし。

 

ところでファッションやコスメの話となるとパーソナルカラーの話が出てくる。私は自己診断で何度かやってみたが毎回違う結果になるのできっと何かがおかしいのだろう。いつかどこかでプロに見てもらいたいが、本書ではそこは基本としているのか、色というより「どうなりたいか」に重きを置いている。

 

種類は8つに分類されており、そのどのタイプに合わせていくかを決めた上で読み進むと、似合うもの+似合わないものがイラストで紹介されている。

シンプルにはじめる大人の着こなし入門: プロが教えるセオリー&アイデア [書籍]

著者の作品はトレンドに流されることなく個性を生かし、更に「似合う」を自力で探していく人には必読。今回もシューズのタイプの部分を読み、早速まだ捨てるにはもったいないが、ここ1年で一度も履いてない靴を処分した。

 

今はまず体も服も断捨離を進めることにしているので、3カ月は新しい服を買わないと決めている。早く自分らしさに気付けるワードローブを作りたい。