Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#783 出張飯の可能性を追求~「ラクするご自愛ごはん」

ラクするご自愛ごはん』上田淳子 著

少しの手抜き。

8月もすでに下旬だと言うのに、なぜもこうまで暑いのか。本当は10月の頭、ちょうど3連休のあるあたりで台湾でも行きたいわーと思っていたのだが、それまで体力が持つかどうか自信がない。しかも10月の仕事の様子が随分と変わって来ているので、もしかするとこのまま夏休みを取れないまま、有給残の10日余りを捨てることになりかねないので、9月で少し休んでおこうという気になった。

 

休みの調整を考えている折、カレンダーを見て「体育の日」が「スポーツの日」になっていることを知ってびっくり。いろいろなことが変わっていくのですね。9月、どこに行こうかなー。ゆっくりしたいなー。やっぱり台湾か。そうだ。台湾しかない。と、台湾熱が再び高まっている。あと行ったことのない国にも行ってみたいし迷いどころだ。

 

さて、今週末の読書のことも考えつつ、今片付けなくてはならない個人的なあれこれについても対処しなくてはならない。この8月最後の週末に勝負をかけ、残りの下半期をガチで充実させるべく気合を入れていたら卵が食べたくなった。私の半熟卵好きは相当なものと自負している。卵料理は奥が深いのでいつかしっかり極めたいと思っているのだが、まず初めに時代小説の料理関連で必ず出てくる『万宝料理秘密箱 卵百珍』を一通り作ってみたい。江戸時代の料理本ベストセラーといっても過言ではない本書、この間、江戸を学べる場所を調べていた際に偶然みつけた国文学研究資料館のサイトになんと一部レシピが掲載されているのです。

 


現代語訳で今風にアレンジされているレシピになっているのだろう。というか、原文の説明が短すぎて何がなんだかわからない。想像力によってレシピの行間を埋めていく作業のほうがハードなほどだ。卵が食べたいというのは、気が付いていなかっただけで結構体が疲れているのかも...。ああ、今日は早く帰りたいなあ。

 

さて、話を戻す。この間、Kindle Unlimitedの更新について検討していた時にみつけた一冊。ちょうどその時に読んでいた本の表紙と似ていたことと、なんとなく卵が食べたい気分だったのでダウンロードしておいた。

 

著者の本はフランス料理がらみでいくつか読んでいるのだが、本書は今までの本よりぐっと日常感が全面に押し出された内容になっている。要は時短めしです。時短めしのレシピに共通していることは、レトルトやready-made foodを使い、「料理」というよりは「アレンジ」で、誰にでも簡単にできる。しかも火を使わないレシピも多く、電子レンジがあれば事足りるのでお子さんにも作れるものもある。

 

そこで思ったわけです。電子レンジさえあれば良いレシピ、これ海外出張の時のご飯難民の救世主になるかも!こちらをご覧ください。

おいしそう。ものすごくおいしそう。卵食べたい今、私の目には2倍おいしそうに見えている濃厚カルボナーラ!必要なものはパスタ、ベーコン、塩、卵、粉チーズ、黒コショウ。滞在先に冷蔵庫と電子レンジがあれば余裕で作れてしまう。この間のヨーロッパ出張の際、まあまあのレストランでカルボナーラをオーダーしたら、一皿4000円ほどだった。おいしかったけれど、同等のものを日本でならいくらで提供するだろうか?材料費を度外視して、市井の平均レベルで考えると調理ロボが大活躍するエビノパスタとEATALYの濃厚さのちょうど中間と言う感じ。ちなみにエビノパスタが1000円くらい、EATALYが1800円くらいだから、やっぱりヨーロッパは物価高ということになる。加えてお店探しが面倒。

 

一度そんなことを考えてしまったら、レンジレシピを入手したい欲求に駆られてしまった。でも当分長期の出張予定はないので、これはまあおいおい研究してみるとしよう。

 

ところで本書のレシピは確かに楽ではあるけれど、爆とか超とか激みたいな漢字がレシピを飾る、男性が好むタイプのインパクトある時短めしではない。少しオシャレで、時短というより手抜き感がある。

 

 

このあたりのレシピも著者の別の書籍であればもう少し手の込んだ感じになりそうだが、本書だとシンプルなものになっている。量的にはおひとり様に適した内容になっており、味覚的にどんな風にまとまっているのかがとても気になることから、いくつか試しに作り、他の著者のレシピと比較してみたい。

 

久々に両日お休みとなる週末なので、何を食べよう、何をしようと今からワクワク。