Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#784 レトロに憧れる~「うちのちいさな女中さん 4」

『うちのちいさな女中さん 4』長田佳奈 著

はなちゃん、初めての海。

 

週末久々にゆっくりすることが出来、そうだ!この幸せ感を更にアップさせるには抹茶アイスとマンガだ!と読んでいる作品の続巻がないか調べてみた。そしてこの頃特に気に入っている作品の続編発見!

 

 

私は恐らく古いものが好きなのだろう。だから時代小説も大好物だし、海外行くにも独自の伝統文化がある国が好きだし、アンティークの家具とかずっと見ていたくなる。よってこの昭和初期を舞台としたこの作品も大好きなのです。

 

主人公のはなちゃん、童話作家の先生のお宅の女中さんになって約3か月がたった。もともと東京生まれのはなちゃんだが、長く山梨の御屋敷にて女中をして家事を身に付けたのだが、このほどこちらのお宅でお世話になることに。

 

先生は旦那さんを亡くしたばかりで、まだまだお若くお綺麗だ。きっと一人になってしまったことで深い悲しみを抱えていたことだろう。そこに現れたひたむきなはなちゃんの姿に先生もはなちゃんが大好きになっていく。

 

はなちゃん、とにかく表情がかわいらしくてたまらん。とくに4巻目ははなちゃんにとって初めてのことが目白押しでそのことへの反応がこれまたいちいちかわいいのである。

 

はなちゃん、初めてコーヒーを飲む。

今回もこの表情に癒されました。とにかくかわいい!はなちゃん、かわいい!

 

本シリーズは昭和初期の生活の様子がとても丁寧に描かれていて、一つ一つが魅力的だ。もちろん今のように家事における便利なものはまだまだ無く、洗濯は洗濯桶を使っているし冷蔵庫だって氷を入れて中を冷やすタイプのものだ。

 

いわゆる「丁寧な暮らし」が好きな人には機械ではなく自分の手での作業が多いはなちゃんのような暮らし方に学びが多いかもしれない。漂白剤なんて一般には手に入らないのではなちゃんは毎日ふきんを煮沸消毒しているし、お料理も一から下処理して小さなガス台で作っていく。

 

なんとなく懐かしさとともに憧れが滲むこのシリーズを読んでいると、毎回心が安定し始め、ゆったりとした気持ちになるのはなぜだろう。

 

ちなみに、今回一番かわいかったのはこちら。

 

ああ、早く続きが読みたい!