Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#879 宿泊考察:費用対効果についての許容範囲差を感じました~「おひとりさまホテル 1」

『おひとりさまホテル 1』まろ、マキヒロチ 著

関東5ホテル。

 

もともと旅行が好きではあるが、出張が増えるようになってからあっという間に航空会社のステータスが上がり、ホテルなどでも少し優遇されるようになってきた。コロナ前ほどの勢いはないが、今年に入ってからぼちぼちと出張の頻度も増えてきている。今後この勢いで海外出張が発生するとして、さてホテルどうしようかなと考えた。

 

特に東南アジアなどでは欧米資本のチェーンホテルに泊まることが多かった。安全面を考慮した結果なのだが、同じ系列に泊まっているとここでもポイントのようなものが貯まり、次にクレジットカードを作ることを薦められ、ますますポイントが貯まるようになったコロナ前。今、また平会員に戻ってしまったので再びポイントを貯めるための旅を検討している。たまにまっさらなお部屋でゆったりしたい。

 

そんなことを考えながら以前に購入しておいた本書を読む。主人公の塩川史香はホテルを作る仕事をしている。他にもホテル好きな従業員らが思い思いのホテルライフを楽しんでいるという内容。

 

1冊に紹介されているホテルは5つ。

The Okura Tokyo

佐原商家町ホテル NIPPONIA

白井屋ホテル

Hotel K5

日光金谷ホテル

 

登場人物の視線でホテルを見ると、確かにいつも自分が見ているのとは異なった考えを持っていて面白い。そしてホテルでの過ごし方の違いも個人差がある。例えば部屋を可能な限りそのままに維持してきれいな空間を楽しむ派と自由にお部屋を使い豪快に過ごす派。まあ一時の休息を求めてやってきたホテルと出張でのホテルとでは使い方に差があって当たり前のこと。

 

登場人物の一人に実家暮らしをしていて平日はホテル生活、週末は実家暮らしという女性がいる。平日だけホテルに宿泊するとしても宿泊費の負担はかなりのものになるだとう。本人曰く「平日であれば給料以内で賄える」とのこと。たとえば、5泊を一日当たり1万円程度で抑えることができれば週の費用は5万円。1か月(4週)だと20万円になる。相当な額だが、一部はポイントなんかで賄うことで少しでも費用削減になるのだろうか?

 

自分が20代後半の時の給料を思い出しながら、月20万円を宿泊に費やすとなると相当な思い入れが無い限り難しい。実家暮らしだとしても趣味が占める割合が収入のほとんどを占めるのではないだろうか。

 

とはいえ、こうしてマンガで気楽に読むという意味ではとても良い内容だった。個人的に一度行ってみたいと思ったのは「白井屋ホテル」。

 

心が洗われそう。