Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#927 マンガでも深みを知れる建築のお話~「一級建築士矩子の設計思考 2~3」

一級建築士矩子の設計思考 2~3』

亀戸。

 

この間読んで面白かったマンガの続き。

 


2巻目と3巻目は素人目にはより建築に近い内容となっており、1ページあたりの情報量がとにかく多い!下地の白さがめったに見えないほどにぎゅっと内容が詰まっている。

 

建築士になるには国家試験を受けねばならず、独学でがんばる人もいるが多くは学校で学ぶことを選択するようだ。大学の学部にも建築学科はあるしね。しかも試験は2度行われ、座学と実技に分かれている。実技というのは実際に図面を引くもので、この段階で落ちてしまう人もいる。

 

1級建築士ともなるとその倍率も非常に高く、しかも実地経験が伴って初めて「一級建築士」を名乗ることができる。

 

最初は「いつか家を持つときのための予備知識を得たい」くらいの気持ちで読みはじめたが、2~3巻は圧倒的に建築の知識を持っているor日々建築に熱く思いを寄せている人こそ読んで楽しい内容だろう。

 

たとえば、マンションのリモデリング管理の問題。消防関連の決まり。家を建てる時の法律などなど。マンガでありながらも結構なエリアまで突っ込んだ内容となっているので、1冊読むにも時間がかかるし得るものも大きい。

 

矩子は亀戸に事務所を構えているのだが、このエリアでの食べ歩きの情報もなかなか興味深い。亀戸は時代小説での登場も控えめというか、あまり舞台として選ばれることが無かったように感じるが(私がそういった作品を読んでいないだけの確率も大)、今の亀戸は本書を通してみる限りお酒好きの方なら楽しめるエリアと言えそうだ。東京にもクラフトビールがこんなにあるとは知らなかった。

 

少しずつ読んだ本の内容を記録したいのだがなかなか進まないのでGWに一気に書き残す作戦に出ようと計画中。