Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#858 今頃ですが新NISA対策 ~「新NISA完全攻略 月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方」

『新NISA完全攻略 月5万円から始める「リアルすぎる」1億円の作り方』山口貴大 著

新NISAの準備。

 

2024年仕事始め。休みなんていうのはあっという間に過ぎ去ってしまうもの。休みの前にあれこれ計画立てる段階が一番楽しく、休み終わりに近づくにつれどんどんと気持ちが凹む。本当はあれもこれもやりたかったのだが、結局手を付けることすらできずに日常に戻ってしまった。

 

そのやりたかったことのうちの一つが読書で、移動時間以外の読書がほぼ進まなかった。まあ、家族との時間を満喫できたので良いのだが、新NISAの本だけは早くに読みたいと思い、帰宅までの飛行機でさっと読む。

 

ところで先日購入したKindle Scribeがものすごく使い勝手が良い。かなり気に入っています。特にグラフ等が出てくる書籍を読む時、今までのKindleでは見難い時が多々あった。特に見開きでグラフや表が出てくるものはパソコン開いてチェックしたりしていたのだが、Kindle Scribe一つで完了するのでより読書が快適に。ありがたい。

 

さて、新NISA。すでに対応が遅れている感があるが、私は2020年頃から旧のNISAを初めており、少しはNISAについての知識があるつもりではあるが、「どう変わったのか」いついてはこちらの書籍でまず予習はしておいた。

次に知らなくてはならないのは、「つみたて」枠と「成長投資」枠をどう組み立てていくかについて学ぶ必要がある。

 

投資信託も様々で、今まではアメリカのS&P500を中心に組まれたものを選んでいた。以前のNISAの範囲いっぱい(月3万3千円です)類似の4商品に投資していたが、これからは月10万円までの積立が可能になる。今までの約3倍の額、どのようにポートフォリオを作るべきか、本書で学ぼうと思ったわけだ。

 

本書も非常に読みやすく、初めてNISAに触れる方でも問題なく読めるはず。しかし、世界の動向やマネーリテラシーを磨く目的の方には超基本情報しかないぞ!と感じるかもしれない。私個人の感想としては著者が書いている内容に同意できる部分が多く、やってみようと思える内容が多かった。

 

また、ETFについて検討していたので、その内容が豊富だったことも挙げておきたい。結局「成長投資枠」を検討するには相当のマネーリテラシーが無くてはせっかくの仕組みを生かしきれない。積立はどちらかというと貯金感覚というか、管理のための時間も取らずにゆっくり育てる印象がある。庭で育てやすいパンジーやマーガレットの種を蒔き、咲くのを待っているような感じ。一方で成長投資は蘭のように難しい花をプランターで育てているようなイメージだ。花が咲くまで何度も様子を見、天候に合わせてプランターの置き場を変えたり、室内温度を調整したり、環境から判断して対応する必要がある。

 

老後2000万円問題というのがあるが、この足りなくなるとされる2000万円もの大金を自力で準備して下さいね!という国が差し伸べてくれた手に乗っかり、しっかりと実を結べる投資をしなければ新NISAを利用する意味がない。しかも投資は必ずしもプラスになるとは限らない。うっかりすると全財産突っ込んで博打みたいなことになることだってあるわけなので、利益幅を可能な限り大きくするため、これからは私のような素人も積極的に学んでいかなければならない。

 

ところでマネーリテラシーってどうすれば育つんだろう。何から始めたらいいのかな。