Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#848 老後2000万円問題、これで解決できるのか?~「 図解新NISA制度 投資初心者でもよくわかる!」

『図解新NISA制度 投資初心者でもよくわかる!』浅見陽輔 著

未来に向けて!

 

迫りくる年末、社内では「ふるさと納税いつまで!?」とか「ふるさと納税のワンストップ手続き、した?」とか「お得意先への年賀状出した?」などなど師走らしい会話が聞こえてくる。その中で結構多いのが「新NISA」の話で、気が付いたらもうあと10日余りで新NISAに切り替わるではないですか!しかも24年1月分の積み立てはすでに終わっているとかいう話で、すっかり乗り遅れているところだ。

 

とりあえず慌てるばかりではなく知識を入れようと本書を読んだ。幸い新NISA関連の書籍、Kindle Unlimitedで読めるものが多数ある。本書はなかなかの高評価であったことと「図解」に惹かれて読んでみることに。

 

24年からの新NISAは現在までのNISAとは大きく異なり、①期限がなくなったこと、②非課税で投資できる金額が大きく増えたこと、③解約した後、またその金額分の枠が再生されること、が改良されている。

 

  • ・非課税保有期間の無期限化
  • ・口座開設期間の恒久化
  • ・つみたて投資枠と、成長投資枠の併用が可能
  • ・年間投資枠の拡大(つみたて投資枠:年間120万円、成長投資枠:年間240万円、合計最大年間360万円まで投資が可能。)
  • ・非課税保有限度額は、全体で1,800万円。(成長投資枠は、1,200万円。また、枠の再利用が可能。)

上は金融庁のHPから抜粋した内容。

 

この5つをわかりやすく説明したのが本書である。

こんな感じでルールを一つずつ図解してくれているので非常にわかりやすい。ただ、内容としては上のルールを把握することと、つみたて投資枠と成長投資枠をどのように管理するかを著者なりの視点で説明している程度なので突っ込んだ内容とはなっていない。

 

今までNISAに取り組んでいた人であれば、どのような投資を行うべきなのかは良くお分かりのことと思う。では成長投資枠って何?

 

つみたて投資が今までのNISA同様に分散した投資を行うのに対し、成長投資は上場株などもう少しピンポイントで分散型よりはリスクがあるものへの投資と言えよう。リスクとはいえ、自己管理が上手な方や株主優待を狙っている方には楽しい枠となるはずだ。

 

著者はいくつかの書籍を執筆しているようで、後半はその紹介に従事している感が否めないが、とはいえ金融庁のHPにある堅い言葉ではわかりにくいよーと思う方には本書はさっくりと分かりやすく説明してくれているので一読の価値はあるだろう。

 

ただ、スケジュールの確認や、売買の具体的な方法、もっと言えば初めてNISAを行いたい方にはもう少し具体的な本がよいかもしれない。

 

一先ず、ポートふぉりをの管理方法ががらりと変わるので、残り10日あまりでしっかり学んで年始からのお金の管理に活かさねば!