『わるじい慈剣帖 5~7』風野真知雄 著
桃子が歩いた!
年末まで残す所あと5日。昨日あたりから急激にスパムメールが増えてきた。一体どうやってあれこれの対策を潜り抜けているのか会社のメールにもやって来るのでメンドクサイ。
今年は少し早めに帰省することにしているので今日で仕事納めなのだが、ひとまずデスク周りの他、メールも片付けることにしよう。
さて、今読んでいるこちらのシリーズ。
年内に読み終えてしまいたいので軽いジョギングのような感じで読み進めている。今回もまとめて3冊分を記録しておく。
元目付の愛坂桃太郎は外孫である桃子の面倒を見るのが何より嬉しくてたまらない。この頃では桃子が立って歩く様になり、かわいらしさに磨きをかけている。桃子の母で日本橋芸者の珠子は最近では三味線や小唄の指導も行っている。この頃の桃太郎は蟹丸という40も歳の離れた芸者のことがちょっぴり気になる。なんでも蟹丸は父親が50を過ぎてからの子だったそうで、父親のような男性に好意を寄せるタイプらしい。桃太郎にもなついているのだが、さすがに40歳の歳の差はよろしくないだろう!と理性と桃子への愛で自制している。
その蟹丸、元はそれなりのお店の娘だったのだが、父親が鬼籍に入り後を継いだ次兄が店を潰し、家族を食べさせるために芸者になったという人物だ。次兄は本当は蟹丸を吉原に売る気でいた。しかし本人や周囲の反対で話はながれ、蟹丸は芸者の道を選ぶ。
その蟹丸の次兄が殺された。そしてその事件の調査に巻き込まれた桃太郎だが、蟹丸の長兄が最近巷で勢力を伸ばそうとしていることを知る。長兄の仙吉はやたらと頭の働く男ですでに両国辺りの親分らにも喧嘩をふっかけ、ついには元力士で暴れると手が付けられないほどの男を討つ。
一方で今度は珠子のことも気になってならない。というのも、全く使えない同心の雨宮は長いこと珠子に想いを寄せているのだが、桃太郎目線からは見た目も中身も珠子の気に入るところはないだろうと思っていた。ところが、自分のダメ息子との間に子をもうけた珠子である。ダメな男ほど惚れてしまうのでは?とハラハラする桃太郎。こんな男がかわいい桃子の父親になるなんて絶対に許せん。
7巻まで読んでもまだまだ終わりにつながる大事件は起きてはいないようなので、とにかく年内に残りの3冊を読み終えたい。