Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#851 来年の目標立てる前にモチベ上げたいならこれ読んで!~「ショーハショーテン」

『ショーハショーテン』浅倉秋成 原作 小畑健 画

笑いの力。

 

クリスマスも終わり年末一色と言う感じだが、時差の関係もありまだまだクリスマスのお話が続いている。こちらは毎年チェックしている英王室のクリスマスのメッセージ。

 

 

日本はクリスマスが終わってすぐに年越しと新年を迎える準備に突入する。クリスマスが日本でも祝われるようになったのはいつ頃からなんだろう。少なくとも昭和以降のことだろうと想像するが、神社やお寺などでは12月に入ってすぐにすす払いなど年末の準備を開始する。じわじわと準備をはじめ、師走も半ばあたりから少しずつお正月へ向けての飾りつけとなり、なんとなく清らかなムードが漂う。ご近所にお住まいの外国人ご一家はクリスマスの前あたりから玄関に門松を飾っておられ、それがすこしクリスマスっぽくなっていてかわいかった。今朝もまだクリスマス風だったのだが、そろそろ和風に戻すのかな。最近それを見るのが楽しみ。

 

さて、私は全くテレビを見ないので知らなかったのだが、年末の番組でマンガの特集があり、その中で紹介されていたものがものすごく面白かったから是非読んでみて!との同僚の熱いおススメによりこちらのシリーズを読んでみた。高校1年生の太陽と畦道が高校生のお笑いトップを目指すというお話だ。

 

左が畦道くん、右が太陽くん。

 

畦道はラジオへの投稿でその名を知られる存在で、太陽は元子役である。高校生とはいえネタ作りと演技の天才が同じ高校で出会って、共に笑いの道を目指すこととなった。きっかけは構内でのイベントに出るため太陽が相方を募集しており、生徒会の管理側だった畦道が書類の不備を指摘しに行くところから始まる。

 

畦道は「エブリデイ・しじみ」というペンネームでラジオの大喜利に投稿、何度もネタが放送され記念USBをいくつも持っている。ペンを出そうとした時、その山のようなUSBが床に落ち、太陽は畦道がエブリデイ・しじみであることを知った。そして相方になって欲しいと誘う。

 

2人はそれぞれ笑いを目指す理由があった。笑って欲しい。もう一度会いたい。それを叶える以上に貪欲な笑いへの渇望とずば抜けた才能があった。

 

この作品の原作者は小説家で、昔お笑いを志したことがあったそうだ。その思いなどがぎっしり詰まっており、コラムとしてよせられているのだが、それがまた面白い。そして字がものすごく達筆!

現在6巻まで出ているのだが、あまりの面白さに一気に読んだ。お笑いの舞台の躍動感が伝わって来てつい自分も笑ってしまう。

 

海賊王もそうだけど、何かを目指すマンガって読み手のモチベも上げてくる。今ものすごく「好き」を追及したい気持ちに駆られていて、ちょっとまた夢を持ってがんばりたい気分。よし。この気分のまま24年の目標でも立てておこうかな。