Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#605 海外からのお客様が「お土産買いたい!」と言い出したら~「Hanako特別編集 銀座名店手帖。」

『Hanako特別編集 銀座名店手帖。』

これで満足してもらえるでしょう。

 

今週末ぽっかり時間が空きそうだ、ということが週の初め当たりでわかっていたので「これは旅だな」と思いきや、旅行割があっという間にクローズ状態。あれこれ粘るも行きたいところがぱっと頭に浮かんで来ず、「これは家の中を片付けよという思し召しに違いない」とおうちタイムを過ごすことにした。

 

昨日あたりからどんよりな東京だが、私は曇りや雨の日が好きである。週末雨が降っていると「雨だ、ラッキー!」と本棚からいそいそと本を取り出し、飲み物やお菓子を準備。雨音聞きながら読書三昧の幸せタイムを満喫する。雨だと周りの音が吸収されるのだろうか。とても静かで心地よい。今週末は冬に向けて「インドア派が完全にくつろげる部屋作り」と題し、ガラクタ処分に勤しみつつ、たくさん本を読もう。

 

さて、我ら日本人の「旅行割」祭りのみならず、観光で来日した外国人が円安の影響で久々の爆買いをメインに旅行を楽しんでいるらしい。私も9月の半ばからお客様続きで、1か月ほぼ毎日ばたばたと都内を走り回っていた。

 

久々の日本ということでお客様達も楽しんでおられたのだが、リピーター軍はあれこれ何かと面倒だった。主に食事の面で、以前行ったことのあるレストランの対応がコロナで変わっていることに不満、予約なしで有名店に入りにくくなったことに不満、業態がちょっぴり変わってしまったことに不満、などなどその都度対応を迫られるので、食事時間となるとぐったりな日々が続く。

 

大抵のお客様は銀座で食事をしたがることが多く、食事の後にはカフェでお茶を、となる。少人数ならまだ大丈夫なのだが、5人以上となると席を探すことすら困難で、お茶だけ銀座を離れたことも数度。お・も・て・な・しって大変ですね。

 

そこで、本書である。これは私用ではなく、「11月にまた来るよ!」と捨て台詞を残していった方へ送り付けた1冊だ。「あなたの大好きな銀座、今こんなお店が出来てるんですよー」な意味を込めて書類と共に送った次第。そして送る前にパラパラ見ていて、自分用にもKindle版を購入しておくことにした。

 

私がアテンドする方は仕事絡みが大半なのでおじさまが多い。おじさま達は帰国が迫るとお土産を買いたがる。たいていはご家族や会社の女子用なのだが、羽田や成田の免税店が混雑する上に全店オープンにはなっていないことから、今回はお菓子類のお土産を所望する方が多かった。私のおススメは単に軽いという理由から銀座松屋にあるGeteau Festa Haradaさんのラスクか、銀座あけぼのさんのおかきなのだが、彼らはクッキー類を食べたがる。心の中では「空港で白い恋人でも買ってくれ!」なのだが、今回は銀座松屋にある黒船さんを何度も案内した。

 

しかし、銀座にはほかにも個人的なお気に入りがたくさんあるのだが、今回はなんとなく「まだここは私たちの城だ!」みたいな、隠れ家と言えるほどにひっそりなお店でもないのだけれど、なんとなーく手持ちとして残している。まだまだ私のお気に入りに潜入して欲しくないという独占欲以外の何物でもないのだが、とりあえずもう少し私たちがショッピングしやすい環境を維持したいというところだろうか。

 

さて、本書に戻ろう。購入した理由はこのページを見て欲しかったからだ。

今回銀座まで徒歩圏内のホテルに宿泊された方がおり、久々の日本にひゃっはー!となりすぎて、ホテル内の施設には一切目を向けず、というよりこんな高級ホテルに泊まれるならば私なら部屋から出たくないであろうが、彼らは正に寝に帰るだけの日々を送っていた。朝から築地場外へ行き、散歩しまくり、ショッピングしまくり、食べまくり、知らない日本人と写真撮り、大騒ぎして数日を過ごして帰っていったのだが、ほら、みて下さい。ホテルさんにはものすごくハイレベルなデザートがたくさんあり、お土産に持ってこいのものが準備されているのです。そもそもどこのホテルさんでもクッキー缶置いてるしね。

 

そうそう、なぜ彼らは日本に来ると缶のものを買いたがるのだろう。重いのにーとデザインきれいな紙製の箱をすすめると、「いや、缶がいいんだ!日本の缶はすごい人気なんだ!」と力説された。謎である。

 

 

個人的にはこのページにものすごく引かれている。たまーに食べたくなるナポリタン。日本ならではのナポリタン。今度お客様をお連れして日本風スパゲティの底力を紹介してみようかしら。