Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#473 家計の仕分けって難しいですよね~「正しい家計管理」

『正しい家計管理』林總 著

お金の使い方のプライオリティーをはっきりさせよう。

 

Happy Valentine’s Day!

バレンタインデーにチョコをもらいたがっている男子、一体どのくらいいるのだろう。最近はものすごく少なくなっているような気がする。もらったとしても糖質オフとか、砂糖オフとかの生活をしている方も少なくないし、そもそもリモートとかだったら受け取る機会も少ないというもの。好きな子からもらえたらそれはそれは嬉しいだろうけど、そうじゃない場合もあるだろう。義理でもらってもホワイトデーに返さなくてはと思うと単なる負担になる気もする。

 

とはいえ、チョコレート好きな女子にもバレンタインはありがたい。普段なかなか購入することができない海外メゾンのチョコが入ってくるからだ。しかもバレンタイン用のボックスはお手ごろ価格なので普段敷居が高い(というかチョコ高い!)お店にもなんとなくふらっと引き込まれてしまう。今年は1か所で「自分用」を購入する予定。贈りたいと思う身内はみなチョコが苦手だし、社内にいたっては「義理」なんて感じないという殺伐とした心境。まあ、渡したほうがしばらくの間は円滑にことが回ったりもするのかもしれないが、アレらのために買いに行ったり選んだりするその労力が惜しい。

 

そしてもっと言えばこういう類のお金を減らしたいと思っている。今年から家計簿を変えた話は以前に何度か書いてきた。

 

実践しわかったことは、「おごってあげる」的な交際費が思った以上に多かった事だ。肌感覚としてはそれほど大きな支出になっているとは思っていなかったのに、たった1月の家計簿記入ではっきりと「出しすぎ使いすぎ」が見えた。対策として交際費を2つに分けることにした。一つは自分が心を許す人たちと過ごす時間に使った「交際費」だ。これは対友人への支出がメインだ。もう一方は会社関連で使った経費では落とせなかった交際費で「職場費」と命名した。20代前半の社員と一緒にスタバに行ったとか、ランチに行ったとかいう時、出してあげることが多い。というのも、自分が若い頃に先輩にごちそうしてもらったから今度は自分が、という気持ちもあるが、20代がもらえる給料で東京で一人暮らしというのはカツカツの生活を強いられる場合が多いということを知っているからだ。多くない給料から家賃を出し、生活費をやりくりするとなると、削るとなれば食費が多いだろう。私もその年の頃は食事を抜いて、その分を別のことに使っていた。とは言え、数人で出かける場合にはその子だけ特別扱いするわけにもいかず、まとめて払うことが多い。それが積もると結構な額になる。よって職場費を適正値に修正すべく、バレンタインも塩対応を貫きます!

 

話は本書に戻る。この本は5年以上前、一時帰国していた頃にAmazonで購入したことだけははっきりと覚えている。紙の本を海外まで送る場合、とんでもない送料がかかるので一時帰国の際に購入するのが常だった。評価も高いし表紙にバゲットやコーヒーやピクルスなんかがあって、ちょっとかわいい。表紙の雰囲気に食費をやりくりする技が学べるかも!と購入し、食材なんかと一緒に無造作にスーツケースに詰め込んだ。家に着いて荷ほどきしてから本をぱらぱらとめくり、思っていた内容とはちょっと、いやだいぶ違うとぞいうことに気付く。帯には「どんぶり勘定は低収入より、恐ろしい」と表紙の可愛らしさに反して厳しめの言葉が躍っていた。結構かたい内容に見えたので、それからずーーーーーーーーっと読まずに放置したままになっていた一冊だ。この3連休の断捨離はまず未読の山をどうにかすることが急務だったので、購入してから最も時間がたった本書を読むことにした。

 

もし私が羽仁もと子さんの家計簿に出会う前であれば、この本を大絶賛していたと思う。著者は市販の家計簿ではなく、あなたのライフスタイルやあなたの家族構成にあわせた家計管理をすべきと言っており、市販の家計簿の項目に縛られずにカスタマイズしようと力説する。例えば、子供のいない夫婦の家計簿に「子供の学費」なんていう項目は必要ない。子供にアレルギーがあるなどで食事の内容に制限が出る場合など、どうしても食費のボリュームは大きくなってしまうかもしれない。市販の家計簿にある基準値は必ずしも全ての家庭に当てはまるわけではない。だからこそ、我が家の目的に沿った管理を行うべきで、生活費は収入を超えることがあってはならない。つまり会社と同じような方式で、家庭も黒字化を目指すべく予算を立てて動こう!という内容だ。

 

家計簿をつけたことのない人に向けて、最低限なにを把握していなくてはならないのかを丁寧に説明している。例えば以前の私のようにExcelで表を作るにしても、本書は大変参考になると思う。内容は羽仁もと子家計簿を少し緩めにしている感じで、2冊のノートを準備し、詳細を記入するものと、年間支出を俯瞰するためのまとめのノートを作る。ここで自分に必要な項目はなんであるか、それはどのように仕分けするのか、といった疑問点があると思うが、本書では共働きのように複数の収入源がある場合や奨学金やローンの扱い方についても詳しく説明がある。

 

今は大変満足しているというか、家計簿つけるたびにモチベアップにもなっているのでしばらく羽仁式で行く予定だが、もし自分なりの家計簿を設定する必要がでてきたら、本書は大変参考になると思う。買ってすぐ、もっと早く読んでおくべきだったと反省。