Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#351 美しい昭和初期の生活様式を垣間見られるマンガを発見!

 『うちのちいさな女中さん(1)』長田佳奈 著

昭和初期、翻訳家の家に女中がくる。

 

最近は手書きと言えばメモをするくらいしか思い浮かばないのだけれど、いざちょっとしたことを記録しておきたい時もあって、ずっと同じ種類のものを「なんでも書いていいノート」として使い続けている。今多分20冊目くらいだろうか。いや、もっとあるかな。昔はほぼ日手帳を使っていたのだけれど、日付のないほうが便利だったり重さがネックになってこちらに乗り換えた。今好んで使っているのは「大人のキャンパスノート」というやつで、サイズはA4、方眼罫のものだ。

 

 

普段はこれを1冊、そのほか付箋やペンなども無印良品の小物ケースに入れて持ち歩いている。A5のサイズはちょうどこのケース(参照 ↓)にも入るし、何よりもカフェなどの狭いテーブルの上で作業するにも邪魔にならずで丁度良い。

 


このキャンパスノート、本当に使いやすくずっと定番商品として販売して欲しいくらいだ。ペンも滲まず色移りもないし、鉛筆(私は鉛筆が大好き)やシャーペンでもボールペンでもひっかかりもない。よどみなくペンが進むのでおススメの商品。忘れないように定期的にまとめて10冊くらい購入している。そもそも私は文具の中でもノートが好きで、家の中にはこれでもかと言うほどにノートがあるのにどれもかわいくて使うのがもったいない!とただ愛でるだけの存在になっている。手書きで何かを書くことが減った今では宝の持ち腐れ以外の何物でもないし、置き場にも困るのでこれ以上買わないようにしなくてはと毎回思う。でもほぼ日手帳を買う度にノート買っちゃうし、旅行に行っても買っちゃうし、ツバメノートはツボ中のツボで文房具コーナーで持っていない表紙柄を見るとつい!買ってしまっている自分に気づく。

 

ノートやメモ帳や筆記用具はそうお財布に響くような額ではないことが多いので、つい魔が差して気が付いたら大人買いしていることが多い。フリクションのインクなんてすごい量でストックがあるし、万年筆のインクも何色か取りそろえてある。でもノートについては実用重視で使っているのはこれ一択。ちょうどストックを買わねばとAmazonを徘徊しているときに本書を見つけた。

 

料理からキッチン道具へと興味が深まり、民藝が好きになってからというもの、どんどん好みがレトロ化している。そもそも時代小説も大好きなので江戸から昭和初期の生活様式に魅力を感じるタイプなのかもしれない。料理ならば江戸のものでも良いのだけれど、生活全般となるとやはり少しモダンな大正以降のほうが使い勝手がよさそうだ。

 

ストーリーだが、蓮見令子という翻訳家は東京で一人暮らしをしている。もともと女中として雇っていた人が東京を去ることとなり、親戚に新しい女中探しをお願いした。そこでやってきたのが14歳の野中ハナだ。

 

令子の叔父は別の人の名前の紹介状を送ってきてたはずなのだが、実際に来たハナは14歳とまだまだ子供だ。山梨から一人で東京に出てきたハナは西洋式の生活に驚きつつも真面目に仕事をこなしていく。

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懐かしいぬくもり溢れる木造建築!今でも丁寧に保存されている建築物を見るとつい見学してしまうのだけれど、モダンとして西洋を取り入れた時期の建築物はとても機能的で美しい。いつか縁側のある家に住みたいと思っているのだけれど、そんな夢を叶えるには文房具にお金を費やしている場合ではないんだよなぁ。

 

カフェのシーンなども美しくて、いっぺんでファンになってしまった。来年の2月には2巻目が出るそうなので今から楽しみ。とにかく絵が素敵なので他の作品も読みたくなる。それにしても昭和初期のレトロな生活って素敵だなあと思わせる画力とストーリーが素晴らしい。