Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#352 分詞構文にはほんと泣かされてたんですけどやっとわかったよ!

 『英文法の極意』時吉秀弥 著

英文法の知りたいところを深く追求。

 

昨日と今日はあまりの湿度の高さにエアコンもずっとつけたままで、8月末になってぶり返した暑さにすっかり体力を奪われている。パラリンピックの選手の皆様が心配だ。

 

さて、そろそろ紙の本も読み始めないと未読本を入れているカゴから本が溢れてしまいそうな状況だ。最初はカゴを用意することで「これ以上買わない」という意思のもと、読書+蔵書管理をする予定だった。ところが今やぎゅうぎゅう詰めで、いつ崩れてもおかしくない程に本が積まれ、早急に手を打たなくてはならない状態だ。この読書管理システムならばきっとうまくいくと思いきや、1年も経たずに自分の管理能力の無さを目の前に突き付けられた気分になっている。きっと買ったことすら忘れている本もあるだろう。本にも旬があるので、買った時が一番読みたい時のはずだから早く読まなくてはいけないのに。なんでここまで放置した!と反省。中でも英語関連の本が最も多く、他に読みたい本もいくつかあるのでまずは一冊と本書を読み始めた。

 

 受験用の書籍だろうなとあまり気にもしていなかった『英文法の鬼100則』。Amazonで高評価だったことから試しに購入してみたところ、あまり素晴らしかったことから、それ以来著者の書籍を続けて購入している。

 


本書は時吉先生の3冊目の書籍で、鬼100則の内容から厳選した5つの項目を対話形式で説明している。日本語話者なら「ああ、それいつもわからなくなるんですよ!」と思うであろう内容ばかりで、各章を読み進めるにつれ自分がしっかり理解していなかった部分もわかり、学びが深まる。

 

本書は「英語で人を説得する」というテーマで進んでいるのだが、第1章には鬼100則にもあった4つの型の説明がある。これは4つの動詞を上手に使うことで、文章に説得力を持たせることができるというもので私も英文メールを書く時など参考にしている。

 

主語(原因) + allow   + A + to 動詞原型~  「原因のおかげでAが~する」
                           enable               「原因のおかげでAが~できる」
                           encourage             「原因がAに~するよう後押しする」
                           cause              「原因のせいでAが~するはめになる」
主語(原因) + make + A +動詞原型~       「原因のせいでAが~する」

 

最初は上手に使えなかったのだが、この型を使うと文章がシンプルにわかりやすくまとまるようになり、文章にムダがなくなったように思う。この型をどのように上手く使うべきかをより追求した説明があるので、上手く使えない時には本書で振り返りたいと思う。

 

多分何度も読み返すことになるだろうなと思ったのが最後の章になる「節と修飾句」だ。文法ミスが一番多いし、いつもわけがわからなくなるのが関係詞を使った文章だったり分詞構文だったりする。それが本当にわかりやすく、とってもとっても腑に落ちる説明が続くので目の前の霧が晴れたような気分になった。文法的な説明は堅苦しいと読む気にならない上に、頭に残らない。自分で使ってみて、間違いを指摘されてはじめて「ああ、これ違うんだ」と認識しないことには気づかずに使い続けてしまう。間違いがわかっても「何が違うんだ?」がわからないことには似たような間違いを繰り返すことになる。

 

本書はなぜかピンポイントで質問したい内容が出てくるので不思議な感覚になった。対話形式で進んでいくので、自分が直接教えてもらっているような気分で読めるのもポイントだ。きっと多くの人が同じような間違いをしているんだろうけれど、それにしても「それそれ!」と思う項目が次々に出てくるので本当にありがたいことである。もし英会話学校だったり塾だったりに行ったとしても、納得のいく説明を聞けないことだってある。それがたった2000円くらいで(塾や英会話学校よりお得!)しかも読むだけでしっかり理解できたし、他の文法書では全く頭に入ってこない読む気も失せるだけだった説明が、試しにこの本を読んだ後に分詞構文の項目を再読したら楽に理解でるようになっていて、これまた不思議としか言いようがない。時吉先生、素晴らしい!!

 

一つ一つ、苦手だと思っていたものがストンと理解できてしまうと、無性に英語が話したくなる。独り言が英語になるし、なんだか気分が明るくなり、モチベーションまで上げてくれる文法書だった。そんな本、きっと時吉先生の本以外には無いだろう。

 

英文法の鬼100則の副教材として手元に置いておくべき一冊だと思う。