Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#278 いやいや、今回も笑った笑った!

 『女の園の星 2』和山やま 著

星先生、今回も活躍。

 

著者の作品はシュールな笑いがツボすぎて、出ているも作品は全てKindleで読んでいる。気が付くと2巻目が出ていたので早速購入した。

 


舞台は女子高で、主人公は現国の星先生。1巻目の表紙は星先生で今回の2巻目は同僚で数学の小林先生だ。この小林先生もキャラがものすごく濃くて小林先生の淡々としたキャラの対局にある。

 

女子高生には星先生はいじりたくなるキャラだと思う。真面目でいつも同じ服を着ていて、声が小さく何となく暗い。でも少なくとも嫌われてはいないのだと思う。星先生の日記をつけるような学生もいるし、何かと構ってくる。結構気に入られているようにも思えるし、きっと卒業した後も生徒たちは星先生を思い出すだろうなと思う。まあ、女子高であれば男の先生は何かと学生の間で話題となるだろう。

 

2巻目、星先生と小林先生のプライベートを少しだけ垣間見ることが出来た。なんと星先生は結婚しており3歳の娘さんがいる。それは1巻でも登場していた内容なのだが、2巻目では小林先生に弟がいることが発覚する。

 

生徒の一人が早朝の電車で通学しており、あまりに早い時間の通学に星先生が疑問を抱いた。しかも学校のある駅ではなく、数駅前で一度降りる。降りてからの行動が気になった星先生は、生徒に理由を尋ねる。なんと毎朝コンビニに立ち寄っているという。そこで働く店員に会いたいがためのことだそうだ。

 

で、そのコンビニで毎朝買っているのが「うどんまん」。肉まんの肉の部分がうどんになったものらしい。そのコンビニの店員さんが今回のキーパーソン。

f:id:Dahliasbook:20210509073240j:plain

 

それにしても「うどんまん」って!焼きそばパン的な食感なんだろうか。でもうどんって!

 

こういう小さなツボがいくつも登場するし、アートともいえるような絵のタッチとのギャップがもうたまらない。この作品、少なくとも今の生徒さんが卒業するまでは続いて欲しいし、今までの読み切り短編も絶賛おススメなので早く次が出てくれればと待ちきれない。