マンガに出てくるベジ料理のレシピ本。
コロナ禍以降、時間の感覚がゆるりと流れたり、あっという間だったり。22年もすでに3月とは早いものだ。
さて、数か月かかって読み終えた本シリーズ。
シリーズは13巻までなのだが、12巻まではレシピの多いストーリの本筋となっており、13巻は映画化?のためのオムニバスのような感じだ。本書は12巻までのレシピを取り扱っている。
恐らく映画化となったことで愛読者はいくつかの方法でレシピに接するチャンスが増えたことだろう。まずは映画。ストーリーもおもしろいので、魅せられた人は多いはず。そこからこうしてつくれぽのようなレシピの紹介、ファンの人が実際に作った再現料理がSNSなどにアップされたものでも「できあがり図」を確認できたはず。
マンガやイラストでも十分においしそうなのだが、写真のほうが作りたいというモチベーションを上げてくる。ストーリーの中から作りたい料理があって、さて作ろう!とレシピを探すとする。それには原点のマンガにもう一度戻らなくてはならないし、全13巻の中からそのレシピがどこにあったのかを探す手間がかかる。検索して調べるにも材料を頼りに探すとなると、ちょっと面倒だったりもする。それよりも、やはり1冊にまとまっている方が調べやすいというもの。それにしても高キビってこうなるんだ!やっぱり写真の力は偉大だ。
とくにベジレシピは意識して揃えなくてはならない食材を使う場合も多いし、少し手順が多かったりもする。さらには「あれ食べたいなあ」とレシピを探すにもまずはマンガのどの巻にあったかから探さなくてはならない。
内容はマンガの最終頁にあるレシピの部分に写真を入れたような感じ。とは言え、やはりバラバラに掲載されていたものが一つにまとまっていることで、ベジ料理のコツのようなものが見えてくる。渚の使う料理には特徴があって、つなぎや代替ミートなど、レシピ本を見ることで新たにわかったことも多い。
逆にレシピ本から「ああ、こんなシーンだったな」とストーリーを思い出して懐かしくなったりも。これから野菜の美味しい季節になるので本書を購入して大変満足。
そういえばこのシリーズを読み始めた理由は、間違えて先に続編の「refirain」の1巻目を読んだことにあった。
手持ちの未読本を減ったら、この続きも読んでみたい。