Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#230 読了感が平和すぎる少女マンガでした

 『コメットさんにも華がある』川原泉

レナード現象には理由(わけ)がある』の続編。

 

続編。こちらも設定は彰英高校。けれど2巻目のほうが圧倒的にコメディー要素が盛り込まれておりクスリと笑える部分があった。1巻目はいわゆる「天然」な子が各短編の主人公だったけれど、2巻目は尋常ならぬ能力を持つ子が出てくるからかもしれない。

 

今回の主人公は霊が見える子、ゾンビ好きな子とあまり女子高生らしからぬ設定なのだけれど、群を抜いた才能が見え隠れして笑いを誘う。

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彰英高校は全国の賢い高校生が集うところなので、寮生活を送っている人や一人暮らしの学生も多い。そしてお金がないからこを寮生活かと思いきや、寮費を払えずに貧乏アパートに一人暮らしと言う子もいる。

 

たいてい定価よりも安い物件というのは過去に何等かの事故があったりするのだが、この子の家には幽霊が出る。けれど物怖じしない性格のせいか、コミュニケーションが取れることがわかった途端に共存していたりして面白い。まるで同居人かのように「ただいま」とあいさつしているし、道で見かける浮遊霊なんかとも会話しているほどだ。

 

こういう学生さん、いたら面白いだろうなあ。どんな子になるのかな。など1巻よりもわくわくしながら読み進めた。1巻と2巻は登場人物が繋がるのでできれば1巻から読んだほうが無難かも。