Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#279 これもう行くしかないよね、北海道!

 『弁当屋さんのおもてなし 3』 喜多みどり 著

千春の母、現る。

 

この頃読み続けている札幌が舞台のラノベ。くま弁ではユウの作る弁当に惹かれる常連客が多数いる。今回も北海道の美味にそそられる内容となっている。

 

 2巻目でユウと千春は付き合うことになるという早めの展開となっているが、3巻目ではなんと東京から千春の母がやってきた。そして家族と引き合わせるような展開となっている。この本を読んでいる理由は主人公たちの恋愛の行方が気になるわけではなく、料理が目的。よってまあ、そういうこともあるかな、と食べ物にのみ注目して読み進めている。

 

3巻目に登場するのは肉じゃが。東京からやってきた母のため、千春は手作りの料理でもてなそうとするも失敗。結局くま弁のお惣菜に頼ることとなる。ストーリーとしては母へちゃんと自分が作ったものではなく、くま弁のものであると告白し、ユウも一緒に食卓を囲むという流れだ。その中で気になる点は一つ、肉じゃがの「肉」は何であるべきかということがテーマとなっている。

 

東京での肉じゃがは「牛肉」で作られるものが多い。一方北海道では「豚肉」が使われており、味も食感も少し異なる。3人の意見は「どちらも美味しい」だったのだけれど、個人的にはジャガイモの美味しさが全く異なるという意味で北海道に1票だ。

 

今まで肉料理のレシピを見ながら「牛」「豚」「鶏」が出てくる時、たまに入れ替えて作ることがある。例えばハンバーグ。スーパーには牛豚合い挽きのミンチが売られているが、ここに鶏肉のミンチを加えてみたりしても美味しい。鶏肉だけでつくればつくね風でさっぱりするように、肉の種類を変えることで味わいが変わって面白い。こういうことから新たな「美味しい」や自分の好みを発見し、どんどん料理が好きになった。

 

昔海外に住んでいた時、よくパスタを作って食べていた。トマトやクリームパスタも最初のうちは楽しく作っていたのだが、すぐに飽きた。和が恋しくなってしまい、あれこれ創作パスタを作り続けた時期がある。最近は醤油やみりんは簡単に手に入る。あとふりかけは大変便利。私はいつもゆかり、わかめ、山椒などを帰国のたびに大量に購入していた。あと母に頼んで大葉を乾燥してものを準備してもらった。この頃はチューブのわさびや柚子味噌なんかもあって、より海外での和食作りが捗ることだろう。

 

あと肉も牛より豚のほうが和に近づくものを作りやすかった。鶏肉もいいのだけれど、ほぼから揚げばかり作っていたなあ。懐かしい。

 

話は戻る。牛か豚か、これは本当に好みの問題なのだが冷めても美味しいのは豚なような気がするがどうだろう。お弁当のメニューとしても豚のほうが使い勝手が良いし、何よりも経費的に大変に助かることだろう。

 

こういう北海道あるあるがいくつも出てくるこの小説、本当に今読んでいて良いのだろうか。読めば読むほど北海道に行きたくてうずうずが止まらない。