Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#221 下戸じゃなかったらこんな風に食べたり飲んだりしたかった!

 『女ひとりの夜つまみ』ツレヅレハナコ 著

さっとできるおつまみレシピを伝授。

女ひとりの夜つまみ

女ひとりの夜つまみ

 

 

私は下戸である。しかもタチの悪いタイプである。練習に練習を重ね、どうにか日本酒であればお猪口の1/3半分くらいまでは確実に飲めるようになった。ワイン、ウイスキー、焼酎はひと啜り、ふた啜りが限界。それ以上接種すると瞬く間に顔が赤くなり、呼吸困難で倒れ、気を失う。そう、やっかいなのである。日本酒は多分料理で耐性があり少しだけ体が許容してくれているのかもしれない。でもガチで回りに迷惑をかけるし、自分もかなりつらいので下戸宣言は必ずしているのだけれど「ちょっとくらい大丈夫だから飲んでみろ」としつこい輩は全く減らない。「アレルギーなんです。命に係わるので。」と答えても無理強いしてくる人も多く、そんな人には面倒だから飲んだ振りで誤魔化しているのだけれど、ほんと私が倒れて入院するようなことになったらあんたどうする?と責めたい気持ちをぐっと抑える。

 

よってお酒の場も本当に気の合う人以外とは全力で逃げるスタンスを取っているのだけれど、そこが社会人のつらいところですね。避けても通れないことがたまにあり、回を重ねるにつれどうにか無理に飲ませられない方法を編み出した。それは話を全力で料理に持っていくこと。

 

お酒を飲む人はお酒のアテにお料理を選んでいるので、食べたいと思うものが私とは少し違うことが多い。私はおなかがすいているので最初から米とか頼んでしまうのだけれど、周りはおかず的な小皿を召し上がっておられる。飲むこと主体のお店だとメニュー自体が普段食べるものとは違ったりと真新しさも多い。定番メニューでも食べ方が違ったりとか、そういうのを見るのはものすごく楽しい。そこで、「私、下戸なんでー」とか言いながら、食べ物の話に持っていくと、たいていはそのお料理についてのそれぞれの意見や思い出や食べ方など聞けてこれまた楽しくなる。

 

なぜこの本を買ったかというと、もちろんセール中だったという理由が一番だけれど、人が我が家に来た時につまみになるものをどう作るべきか毎回迷っていたからである。今はなかなか人を招くことなどできないけれど、下準備はしておこう。それにしても「女ひとりの夜つまみ」ってタイトルがまたかっこよい。自分が出来ないだけに夜に一人でお酒を飲むということに大人の秘めたる楽しみ的なシークレットガーデン的な神秘性を感じる。お酒が飲めたらきっともっと自分はもっとああだったはず、こうだったのに!と、大人になり切れていないようなモヤモヤももちろんあるけれど。

 

今まではポテチなどのスナック菓子でお茶をにごす感があったけれど、毎度それというのも飽きてしまう。あとお酒別の好みがわからないというのも問題だった。この本は女子の家飲みなので、簡単だけれどなんとなく華やかさもある。でもやっぱり居酒屋メニュー風に見えるので合わせるのはビールかな?

 

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これ、簡単で美味しそうだと思った。ネギ好きな人にはよろしい感じ。あと他の野菜でもよい感じ。こういう簡単なものを少しずつ試して、さっと作ってお出しできたらいいなと思う。温かいもの温かいうちに食べるのが一番美味しいタイミング。やっぱりそれができるのは家飲みだろう。

 

下戸は顔色一つ変えずするするとお酒を嗜む人が羨ましくてならない。顔が赤くなるだけなら周りの雰囲気を察してきっと無理してでも飲むだろう。でも私たち下戸にはその一滴に命を掛けなくてはならないタイプの人もおり、ほろ酔いどころかこの世に戻って来れなくなってしまう。映画を見ているとキャンドルの灯りのもとでお食事するシーンには必ずワインがあり、ワイングラスを持つ手を見ているだけで溜息がでるくらい美しい。お酒をスマートに飲むシーンを見るたびにかっこよさに痺れ憧れるのだけれど、こればっかりはどうしようもない。せめて料理の腕を磨いてうんちくだけでも語れるようにしておこう(涙)