Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#206 ポルトガルの食の魅力にすっかりハマってしまいました。お取り寄せまでしちゃったよ。

 『ようこそポルトガル食堂へ』馬田草織 著

ポルトガルの素朴な味を紹介するエッセイ。

ようこそポルトガル食堂へ

ようこそポルトガル食堂へ

 

 

すっかりハマってしまった。今までなかなかポルトガルという国に注目する機会が無く、頭の中に何ひとつ知識がないまま読みだしたところ完全に引き込まれてしまった。そもそも表紙のデザインが素敵すぎる。赤のギンガムチェックのテーブルクロス、憧れる!

 

この本はポルトガルの素朴で滋味溢れる料理を紹介する旅行記+料理日記である。ポルトガルに行ったことがある人や、ポルトガル語が分かる人ならばすっと文章に溶け込み、頭の中にイメージが浮かんでくるのだろうが、私のように知識ゼロで挑み始めるとすぐにうずうずするに違いない。出てくる料理がどれも「食べてみたい」と思わせるような説明がついているのに、具体的なイメージが湧いてこない。だから、検索する。すると出てくる料理、出てくるお菓子、すべてがどうにも堪らない!!!!!説明を読めば読むほど美味しそう度、食べたい度が高まってしまう。

 

うまく説明ができないのだが、読んで堪らず、検索写真を見て居てもたっても居られなくなってしまうような本なのだ。写真が無いだけでここまでポルトガルに思いをはせる結果になるとは。なんとも恐ろしい魅力だ、ポルトガル

 

ポルトガルのご当地ワインにヴィーニョ・ヴェルデという発泡ワインがあるらしい。下戸のくせにシュワシュワのワインを試したくなってきた。ポルトガルの北部の白ワインなのだが、ヴィーニョ・ヴェルデとは緑のワインという意味なんだそうだ。それだけでも惹かれてしまう。

 

首都のリスボンはもちろん、美味しいものを探しにポルトガル国内を巡る旅は読んでいるだけで燦燦と輝く太陽の下でボリュームたっぷりのお料理にかぶりつく姿が目に浮かぶ。やはり海沿いの町だからか魚料理が多い。かと言って魚ばかり食べているわけではなく、お肉にも目がない。そして肉&魚のコンビネーションがまたすごい。

 

困りましたね。ポルトガルに行ける日はまだまだ来ない。さあ、どうする。仕方がない、ここはお取り寄せに頼ろう!と早速注文してしまった。

 

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こちらは京都は北野天満宮近くの「カステラ・ド・パウロ」さんのギフトセット。リスボンセットにはカステラやパンデローが入っているとのこと。ああ、到着が今から楽しみだ。

 

このカステラ・ド・パウロのマダムが『ポルトガル菓子図鑑 お菓子の由来と作り方: ルーツは修道院。知っておきたいポルトガル菓子101選』を監修されたドゥアルテ智子さんだ。

 

ポルトガル菓子図鑑 お菓子の由来と作り方: ルーツは修道院。知っておきたいポルトガル菓子101選

この本はヨーロッパの国ごとのお菓子を紹介するシリーズで、ポルトガルはこんな感じ。イギリス版はすでに購入済。 

いつか全巻揃えようと思っているが、ポルトガルはなかなか手に入らない素材も多そうなので、次はどの国にしようか迷うところである。

 

ところで、お菓子が到着するまでの間、あれこれ考えた。お菓子だけ楽しむのはどうかと思い、著者の別の本を購入。お菓子を食べながら読むつもりである。 

 

ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅

ムイト・ボン!ポルトガルを食べる旅

 

 思えばカステラをはじめ、長崎のお菓子はポルトガル由来のものが多いのだった。著者によればポルトガルのお菓子は修道院で作られるようになったものが多いとのこと。そしてとてつもなく甘いのだそうだ。そういえば鶏卵素麺も甘かったな。甘さの理由は砂糖は富の象徴だったらしく、それでどんどん甘さが加わっていったらしい。カスタードクリームを作る時、砂糖をレシピの5倍くらい入れたらポルトガル風になるのではないだろうか、という思いが頭の中を一瞬よぎったがカステラにはザラメがあるべきだよな。など、甘さを求める自分がいる。

 

とにかく、しばらくポルトガル熱は続きそうだ。きっとこの調子だとワインも買ってしまいそうだ。