Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#202 それぞれの言語にはそれぞれの発声法がある!喉を開く特訓中です。

『英語喉 50のメソッド』上川一秋 著

 英語の発音のコツは喉にあった。発声法を教えてくれる本。

CD付 英語喉 50のメソッド

CD付 英語喉 50のメソッド

 

 

新しいパソコンを使い始めて1週間。やっと日本語のキーボードにも慣れてきたのだが、Kindle for PCや動画を見ているせいかバッテリーの持ちがよろしくない。フルで充電されている状態で6時間程度とはあまりに残念なので対策を練らなくてはと思う。ちなみに購入したのはこちら。

 


動画を見ていた理由は、読んでいた本に付属のCDがついていたのだが、それだけではわかりにくい部分が多くネットで検索しているうちに著者のyoutubeにたどり着いた。なんだこれは!動画、すごい。がぜんわかりやすい!CDではわからなかったことも一発で理解できるという優れものだ。「英語喉」で検索するとすぐにヒットするのでぜひぜひチェックすべき。

 

 

今や翻訳サイトもかなり精度が上がってきていることから、現在仕事で使う言語は5つほどに膨らんでしまった。そのうち一つは中国語で学習経験もなく全く知識のない言語なのだが、翻訳サイトと並んだ漢字の字面でなんとなーく薄っすらと意味を予測している。対人とのコミュニケーションは英語で行っているので曖昧な部分は直接確認できるのだけれど、割と予想が当たっていて「中国語勉強しようかな」と調子に乗ってしまうほど。実際に少しでも話せる外国語はいつの間にか3~4言語となり、そのうち2言語の使用頻度は年に数回あるかないかなのでなかなか成長しない。とは言え世界の共通言語が英語という状況下、英語をどんどんレベルアップしていかなくては仕事にならない状況に陥りすでに数年が経つのだが、いまだに満足できる水準には至っていない。

 

声について実は昔から少し思うところがあった。まず友人の話を聞いていて、声の通る人と通らない人がいることが不思議だった。私は後者で声が通りにくく「え?」と聞き返されることが多い。海外などでこれをやられると、自分の語学力のせいと思い悲しみにくれていたのだが、実は声が相手に届いていなかったということを最近知った。一方で混雑した電車の中や、カフェなどでも妙に声が通る友人がいる。ヴォリュームが大きいわけではなく、通るのだ。注文をと思い私が「すみません」と声を掛けても振り向いてすらもらえないのに、友人だとすぐに店員さんが「はい!」と返事してくれる。これはいったい何だろう。周波数が違うのだろうか。音の高低?謎である。

 

もう一つは私は昔から音楽が好きで主に洋楽を聴いていた。好きな曲を聞かれOOOと答えると、友人たちは「あの部分のメロディーラインが良い」とか楽器に詳しい人ならば「コードの進行具合が良い」などと言っていたのだが、私は一人フレーズの中の一瞬の発音だったり、和音の組み具合だったりと一瞬の音に注目することが多く、友人たちに呆れられていた。そしてそれが高じてのことなのか、外国語のヒアリングは割と得意で耳から入った音を再現するにも苦労しなかった。真似をしては似た音を試そうとしているうちに言語によって発生に違いがあるということを割と早い段階で気が付いていたと思う。

 

よって、英語も喉というよりは日本語とは発声法の違いがあり、話すために使う体のパーツが異なることは英語が必須科目となった中学生の時には知っていた。おかげで大人になり仕事で英語を使う際にも発音であまり大きな苦労をしたことがなかったのだが、自分で「できない」と認識している音があり、それを直そうとこの本に注目したわけである。できない音の数が減るにつれ、どうしてもそれを克服したくなったのだ。

 

まず、この本では音を出す部分を2つに分けて説明している。一つは「あくびエリア」。もう一つは「ゲップエリア」と言う。第一前提として、喉は楽に、開いていなくてはならない。「あくびエリア」はあくびをする時に動く喉の筋肉のあたりに響かせる発音法で、「ゲップエリア」はゲップをした時に響くあたりを使う発音法だ。

 

わかってはいてもまず喉を開くのが難しい。昔、ドイツ語を勉強してた頃よく裏声で音読する練習をしていた。長く音読の練習をしていたら喉というか顎というかが痛くなったのがきっかけだったのだが、裏声で音読していたら劇的に発音が改善した。基本的に歌を歌うというのは喉を開き、腹式呼吸で音をコントロールしているので「ゲップエリア」に近い発声が可能なのだろう。よって「ゲップエリア」の練習のために、昔のように裏声で読んだり、わざとゲップをしてみたりと練習を重ねた。

 

ただ、CDだけでは曖昧だったために正しいのかどうかがよくわからなかった。あくびエリアにしても書籍の図だけでは顎なのか喉なのかがよくわからない。よって今、一通り1冊分の練習をした後、またyoutubeで気になる部分をチェックしているわけだ。

 

自覚症状として「J」の発音が苦手で、英語だけでなく他の言語でも発音しにくい。これをどうにかしたかった。この本のおかでで少しヒントを得たので、音読やシャドーイングの際に気を付けるようにしている。

 

ところで、上川先生の声はものすごく渋くてずっと聞いていたくなるような素敵なお声で、声フェチとしてはうっとりするほどかなり好みの声なのだが、この本は米国英語なのでイギリス英語を習得したい(イギリスとの仕事のほうが多い)私には聞き取りにくい場面がいくつかあった。最初からyoutubeと併用しておけばと思ったが、自分の声を録音しつつ、できていないと思った音は動画で振り返ろうと思う。上川先生がBBC式の英語で話されていたらきっと悶絶して勉強にならなかったと思うので、それはそれでよしとしたい。