Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#730 Audibleで雑誌を聴いてみました~「English Journal 2022年12月号」

『English Journal 2022年12月号』アルク 著

Audible.

 

月々1500円で書籍を聴くことができるAudible。この頃少しさぼり気味だったのでダウンロード済みのものを次々聴いていくことにした。

 

本書は書籍ではなく雑誌である。雑誌を聴くってどんな感じなんだろうと試しに聴いてみることにしたのだが、内容がなかなか結構おもしろかった。そもそそもダウンロードしておいたのもタイトルにある「イギリス英語」が気になったからで、来月には戴冠式もあるし内容としてはぴったり。

 

イギリス英語を語る時、必ず出てくるのがアメリカ英語との比較である。大体どの本にも発音の違いやスペルの違い、文法や単語そのものの使い方の違いなんかが紹介されている。きっと雑誌の方を読めばそういった部分もたくさん出てくると思うのだが、Audibleでは音としての違いが楽しめた。

 

この英米の違いだけを取り上げて1冊の本が出来るほどなので、雑誌では多くがカバーされているわけではないが、さらっと知っておきたいと言う人にはちょうどいい内容だと思う。

 

イギリス英語と聞いてイメージするのは恐らく映画やドラマで聴く「あの」英語だと思うが、日本にも方言があるようにイギリスにも地方によっての差はあり、もっと言えば階級差による違いも大きい。厳密にいえば、BBCとロイヤルファミリーの使う英語はことなるし、同じロンドン市内でもバッキンガム宮殿で話されている英語と下町の英語では全く違う。

 

本書では懐かしいエリザベス女王のスピーチが聴ける他、リバプールバーミンガムスコットランドの英語を聴くことができる。そう言えば、小学校をシンガポール、中学校から大学までをイングランドで過ごしたというアジア系の知り合いで、母国語より英語が楽!という人曰く、スコットランドの英語は全くもってわからないらしい。

 

英語は今やスタンダード的な基本の型が常に変動しており、話者の人口で言えば英語の発祥地であるイギリスや母国語とするアメリカよりも、インドを始め公用語として英語を使うがそれとは別の言語を母国語とするエリアの方が多くなってきた。もともとの言葉の影響を受けた英語の発音となるために、その母国語本来のクセがわからないとものすごく集中して耳を傾けなくてはならないが、それでも彼らが話すのは英語である。

 

私たち日本人の英語もTHやLとRの区別がつかんなどなど、英語圏の人にとってはものすごく聞きにくい場合もあるはずだ。仕事で英語を使うにあたり、「通じれば良い」と開き直って知ってる単語のみでどんどん話せばよいのだ!という風潮もあるが、私はできるならばコミュニケーションを円滑にするためにも、発音のクセや失礼になりそうな文法などは注意したほうが良いと思っている。

 

日本語に想像するとわかりやすいのだが、どこかの海外の方が命令口調だったり、ため口だったりしたら「ああ、この人は日本語がまだ不慣れなんだな」と心の余裕があるときならば全く気にならないかもしれないが、ちょっと機嫌の悪い時だとカチンとくることもあるだろう。コミュニケーションを円滑に保つには、こういった不協和音を可能な限り減らすべきと考えているので、本書を聴きながらシャドーイングをし、自分の発音をチェックした。

 

そうか、Audibleもシャドーイング教材にできるのか!ということを知った今日この頃である。