#188 舌が原因だったとは・・・
『日本人のための声がよくなる「舌力」の作り方』篠原さなえ著
舌を鍛えることで健康な体と声を目指す。
昔から喉の調子がよくない。すぐに喉から風邪をひくし、寝ている時に口呼吸になったり、無意識のうちに無呼吸になることもある。大きな声を出したり、外国語で長い時間話していたりすると喉の奥に変な力が入って痛くなる。痛くなる場所はたいてい喉の入口、食道の手前というところだろうか。発音練習のために音読しているとすぐに喉が疲れ痛くなる。
そして歯並びはそれほど悪くないとは思うが、かみ合わせに問題がある。前歯はふつう、上の歯並びが下の歯並びの上に軽く重なるようになるはずだが、私の場合はそうはならない。
昔はそれが大きな問題だとは考えられていなかった体の諸症状がある。PTSDとか発達障害とかその他心療内科の分野もそうかもしれない。一部のグループでのみ認知されており、広義にはまだ知られていない病気。口の中もそうなのかもしれない。
ネットで検索していたら、自分が低位舌であるということがわかった。口を「おちょぼ口」にし、奥歯はあまりかみしめない様にしつつ口を閉じる。その状態で上顎と下顎のどちらに舌がついているかでチェックする。
上のように舌の先端が上の前歯の裏~歯茎の境目あたりについていて、それより後ろの舌はすべて上歯茎に張り付いている状態でなくてはらならい。一方、低位舌はこうなる。
よろしくないのは二重顎にもなりやすいし、美容にも健康にも何一つ良いことはないのだ。ただ安心したのは、ネットでの検索によると舌に筋力をつけることで改善されるという情報があったからだ。それでさっそくこの本を購入した。
声優さんやアナウンサーさんのための発声指導で、うまくいかないのは滑舌に問題があり、滑舌には舌が大きく影響しているということに気が付かれたことから、メソッドを開発されたらしい。試行錯誤の上、舌がいかに人体に影響を及ぼすのかを丁寧に説明してくれている一冊。
さっそく日々の舌の位置に気を付けてみた。本当に不思議なことに、楽に腹式呼吸ができ呼吸のたびに筋肉が使われているのを感じる。さらに呼吸が深くなり、息切れしなくなった。本当にただ舌の位置を上に持つように意識しただけ。それだけなのに熟睡できるようにもなった。
準備運動だけでもかなり効果がある。1つ目は唇を、2つ目は舌を鍛える。本番はストローを使い舌の位置の前方、後方の訓練で、これだけでも輪郭がシュッとするらしい。これを知れただけでもこの本を買った甲斐があったと思う。
まだストローを購入していないので本番の練習には至っていないのだが、続けることで効果が出るのではないかと思っている。一番改善したいのは外国語を話す時の喉の緊張が抜けることで、その効果を期待しつつ健康や美容面でもプラスになればうれしい。気長に練習したい。