Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#750 調味料を使い切りたい~「めんつゆひとり飯」

『めんつゆひとり飯 1』瀬戸口みづき 著

1本、どう使う?

 

そもそも、日本人は働きすぎというけれど週の労働時間って平均どのぐらいなんだろう、とふと残業しながら考えた。厚労省あたりが公開しているデータやシンクタンクのレポートなどでは週の労働時間60時間オーバーあたりが「多い」のボーダーになっているようだ。60時間か…。週休2日制の会社であれば1日12時間労働ということになる。このデータに切実に労基に助けに来て欲しいと思う人も多いだろう。12時間労働となると、朝8時に仕事を始めて1時間のお昼休みを取り、夜の9時が退勤時間ということになる。でも昼休みきっちり1時間取れることなんて稀だという方も絶対にいる。となると、やっぱり私たちは働きすぎなんですね。ブラックの沼にいる皆さん、共にがんばりましょう。

 

先週のこと。残業続きで体に優しいものが食べたいと思ったある日、疲れた時にふらふらと買い物に出た。閉店間際で急がねばとあわてていたせいもあるが、白だしを買ってさっと楽して具沢山味噌汁を作ろう!と急ぎ足で帰宅。

 

で、帰ってすぐに茄子を水にひたし、舞茸を切り、葱を沢山、コンニャクも湯がき、松山あげも山盛り用意。いざ味見と味噌汁を口にすると、思った味と全く異なるものになっていた。え、なんで?としばし放心。もしかして体調が悪くて味覚がおかしくなった?え、ついにコロナ来た?などまずは自分の舌を疑った。が、原因は別のところに。入れる調味料を間違えたのである。というか、白だしを買ったつもりでめんつゆを買っていた。大失敗である。

 

しかし、それはまたけんちん汁っぽいスープ、ということにして美味しく頂きましたが、日頃使わないめんつゆをどう使い切るかが新しい問題として浮上する。唯一浮かんだのが半熟たまごをめんつゆに漬けて味玉風にするくらい。めんつゆ1本分を味玉というのもどうだろう...と早速ググる。そこで検索して発見したのが本書である。手軽なメニューっぽいところにも惹かれた上にKindle Unlimitedの偉大さに感謝しつつ早速読んだ。

 

主人公の面堂さんは、めんどくさがりな性格も影響してか、なんでもめんつゆメインで料理を作る。同期の十越さんはめんつゆも手作りするほどのきちんと派。そんな二人の料理話である。で、ここのくだりがちょっとおもしろかったので載せておく。

こんな女社長、面白すぎる!そしていいなあ。

 

さて、めんつゆをどう消費するかがテーマであったにも関わらず、食べたいと思ったのはこちら。

 

結局この1冊を読んで「ぜひやってみよう」というめんつゆ料理が浮かばなかった。しいて言えば、具沢山のそうめんorうどんの味付けくらいなもので、そうぞうの範疇を越えない。ただ一つ思ったのは、もしこれが海外で暮らしている間なら「めんつゆ万能!」と万歳三唱していたことだろう。理由は醤油ベースだからだ。海外生活の間、なぜか醤油ベースのものを食べるとほっとしていた。あとこれは私だけかもしれないが、日本のカップヌードル食べた時も変な郷愁感に襲われてたなあ。

 

ということで、今や夢にまでみたあれこれがすぐに手に入る環境に暮らしてはいるが、昔を思い出してめんつゆを消費するレシピを考えてみたい。

 

話は戻るが、本書の社長のキャラが好きです。