Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#185 「しらす」には料理を無限化する力があるのかもしれない!

 『バズレシピ 太らないおかず』リュウジ 著

しっかりした味つけで満足感のあるレシピ。

 

三が日が明けると料理の話が多く出てくるようだ。おせちで太ったとか、おせちじゃないものが食べたいとか、料理が面倒などなど。欧米ではクリスマスの直後がまさにこんな感じで「クリスマスの料理をどうアレンジするか」みたいな話をよく見かけた。

 

この本は年末に本棚を整理した時に捨てる or 捨てないで迷ったうちの1冊である。

 


3冊同じ著者のレシピ本を持っているのに買った後に一度も作らず読み返しもしていなかった。レシピが100収められているとのことだが、表紙の目玉焼きのような青いお皿を見てもどんなメニューなのかすら思い出せない。本当に見事な程きれいさっぱり忘れていた。

 

結果から述べると、この本もしばらく保管しておくことにした。特に作りたいというメニューがあったわけではないのだけれど、アレンジに使えそうなアイデアが多かったからだ。

 

リュウジさんは主にyoutubeでレシピを紹介することで料理研究家として一躍有名になった方のようである。どういう背景がおありなのかまではよくわからない。でもお料理が好きな方で自らキッチンにたってあれこれ作ってはレシピを考えていったに違いないと思った。しかし言ってみればお母さん的なのだ、レシピが。おうちから出ることのなかったレシピがネットのおかげで日の目を見たイメージが強い。だからこの本も一品一品のレシピは低糖質だったり低カロリーだったりとダイエッターの味方な印象があるが、栄養学の立場からのレシピ本のような統一感があまりないし、これを試せば健康的な日々を送れるという組み立て方を基にはしていない。

 

前の2冊もそうだったが、アレンジできそうなアイデアはこの本でも健在で、この食材にこの調味料!?と驚きが多かった。単に自分が知らなかっただけで世間はこんな風に合わせているのかもしれないが、「無限」とつくメニューにしらすがトッピングされているケースが多く、しらすがまるで調味料のような気分になる。お手軽塩昆布よりしらすのほうが価格が高いけれど、なんとなくやってみたい気分になる。ちなみに、この本ではみょうがのレシピが掲載されている。

 

厨房ではなく、おうちのお台所のレシピには気軽さや親しみやすさがあって好きだ。たまに冷蔵庫にあるものでささっと作ってみたものがとんでもなくおいしくできたりする。そんな奇跡を定番化したようなメニュー本だと思う。

 

今年もレシピ本を読みたいとは思っているのだけれど、その前にやっぱり本棚の整理は必要でこのままではあと3冊くらいが限界なので吟味に吟味を重ねたいと思う。