Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#152 冬のヒュッゲの相棒はスープにしようと思います

『スープ教本』 坂田阿希子 著

ミネストローネから酸辣湯まで、世界のおいしいスープのレシピがいっぱい。 

スープ教本

スープ教本

  • 作者:坂田 阿希子
  • 発売日: 2012/04/23
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2020年は災害の多い一年としか言いようがない。数年後に振り返った時、コロナ禍の威力が大きすぎて「そういえばコロナの年は暑かった」とか「コロナの年に洪水で」などと異常気象の話題も出てくるのかもしれない。

 

毎年冬になると室内を暖めたいがためにスープや煮物を作る。ことこと数時間煮込んでいる間に部屋がほんのり暖かくなるので暖房を使うこともなく快適だ。心もほっこりな気分になるし、体も温まるし、まさにヒュッゲなわけだけれど今年はどういうわけか11月の半ばも過ぎたというのに20度を下回ることがない。本当は早く寒くなってスープ作ってぬくぬくヒュッゲな時間を過ごしたい。なのに寒くならない日々。窓を明けると向かいのマンションから子供の声が聞こえてくる。おうちの中で遊んでいて暑くなって窓を開けている家が多いのだろう。

 

 

心の中ではあれもこれもとチャレンジしたいスープがいくつかある。そこで唯一とっておきのスープ本をひっぱり出してきて、付箋片手に今年の冬の過ごし方=食べるスープを考えた。

 

まず、この本のすごいところは和食、フレンチ、イタリアン、スパニッシュ、チャイニーズ、コリアン、ロシアンなどなど世界各地のレシピが並んでいる。基本のベースは5種で、チキン、ひき肉、ビーフ、野菜、だし汁を作っておけば、具材を揃えるだけで世界のスープが作れてしまう。考えようによっては時間のない時などは出来合いのチキンスープの素で作れると思う。茅乃舎の野菜だしなどとっても美味しいので時間がない時は臨機応変でチャレンジできると思う。

 

とにかくまだ寒くないので冷製スープなんかもじっくり読んだりと本来の冬のヒュッゲから外れた読書をしていたのだが、あるページで俄然やる気が出た。それは酸辣湯。初めて台湾に言った時、小籠包の有名店を訪れた。その時初めて食べた酸辣湯の余りのおいしさに滞在中ほぼ毎日食べていた気がする。今はコロナで外食もままならないので家であの味が食べられたら、あの美味しさを毎日味わえたら、そう考えるだけで幸せになった。

 

ミネストローネはいろいろなレシピがある。レストランでも人気であり基本のメニューだと思うのでたいていのお店で提供していると思うのだけれど、レシピが多彩なだけに気に入ったもの、気に入らないものがはっきりする。そこでミネストローネも基本に帰って作ってみようと思っていたので、この本でもレシピをチェックした。この本ではキドニービーンズを使っているのだが、今まで豆類を入れたことがなかったので早速やってみようと思う。

 

スープは栄養価も高いし、冷凍もできるし、心も体も温まるので大変優れた食事だと思う。スープでダイエットする人もいるそうだが、なんと言ってもおいしいスープがあれば満足感がかなり高いだろうからダイエットの効果もありそうだ。

 

スープ本、他にもいくつか購入しようかと思っていたのだが、この本でかなり満足。まずは一品ずつ作ってみたい。その前に冬はいつ来るのだろうか。巷は冬のイルミネーションが始まっているし、ちらほらクリスマスツリーも見えているのにまだまだ晩秋は終わらない。