Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#147 この冬はヒュッゲでいくことにしました

 『ヒュッゲ 365日「シンプルな幸せ」の作り方』 マイク・ヴァイキング 著

デンマークのHYGGE。心地よい時間を過ごすということ。

 

この頃家にいる時間が取れないせいか、週末だけでも自分だけの心地よい時間を作りたいという思いが強くなってきた。気に入ったものに囲まれて過ごしたいと思っているので、「とりあえず」で買ったものを処分し、少しずつ理想の空間が出来上がってきてはいる。ただ備え付けのもの、他えばお風呂の大きさとか、窓の位置とか、暖炉が欲しいとか、そういったものについては妥協せざるを得ない。

 

北欧の生活はいろいろなところで紹介されているし、今は雑貨や家具もいたるところで売っている。それをどのように組み合わせれば心地よいくつろぎをもたらすのかが知りたかった。

 

ヒュッゲとは名詞にも動詞にも形容詞にもなるらしい。コーヒーと心地の良いソファやカウチにこもってテレビを見ても良いし、本を読んでもよい。家族で過ごす場合にはボードゲームなどもするらしい。デンマークの人たちは秋が最もヒュッゲに適した時期と考えているらしく、想像するに寒くなり始める頃、家の中でぬくぬく過ごすことがヒュッゲなのかな?と思った。cozyとかそんな感じだろうか。

 

昔から思っていたことなのだが、ヨーロッパのホテルはたいてい間接照明がメインの明かりで「少し暗いかな?」と思う程度に抑えられている。薄暗い。本は読めるし、新聞も読めるけれど、何か作業をしようと思う時は「暗いなあ」と思いながら手を動かしていた。ヨーロッパの建物の中が暗いのは目の色素の薄い人が多いので日本人より明かりをまぶしく感じるからだと聞いたことがあるけれど、そのせいだろうか。むしろこの本を読んで心地よく感じる明るさが日本より暗めなのかもと思うに至った。キャンドルの明かりがヨーロッパの人には心地よい空間作りの最たるもののようだ。

 

確かにデンマークのランプシェードなどは美しいものが多く、かなり高価なものが多い。でもそこに投資することで、家の中が落ち着きを生む空間になるわけだ。明るさだけではなく、ちょっと色のついた明かり。白熱灯では決してヒュッゲにはならない。

 

この本はハピネスリサーチ研究所というところが編集したもので、本の装丁がとても美しい。正直、ちょっぴりジャケ買いな気分。ヒュッゲについて学ぶのであれば他にもおススメの本はあるけれど、美しさで言えばこの本が優れていると思う。かなりヒュッゲな色合いで、ココアやホットワインと一緒であればさらにヒュッゲなこと間違いない。

 

そろそろ年末年始の過ごし方を考えなくてはいけない頃だけれど、コロナの影響を考えると今年は帰省はあきらめざるを得ないかなと思っている。となると、さらにヒュッゲが大切になるわけで、万全なる巣ごもりにはヒュッゲを極めるしかないと思っている。デンマークの食事といえば、デニッシュのパンくらいだったけれど、いくつかレシピも載っているので作ってみようかなと思っている。確かにパンの焼ける香りはヒュッゲかも。冬はお菓子作りにも最適なのでヒュッゲをきわめてみたいと思う。