#111 北国あるある「ストーブで調理」
『あたりまえのぜひたく 三』きくち正太
今回も北国あるあるメニューが豊富。
9月もやはり半ばをすぎるとそろそろ長袖を出してこようかなという気分になる。関東は土日はすっかり秋めいて、窓を開けていると少し肌寒いくらいだった。
さて、続けて3冊目を読んだ。
3冊目もおもしろい料理がいっぱいあった。一番印象的だったのは、ストーブ。
今やエアコンだったりファンヒーターで暖を取るのが一般的な気がするけれど、昔は暖房だった。暖房器具は暖を取るのみにあらず。煮込み料理にも便利だし、やかんを置いておけばいつでも温かいお茶が飲めるというもの、便利至極。
石油ストーブは換気もしなくてはいけないし、空焚きしてしまうとすすだらけになる上にタンクも小さくて頻繁に給油しなくてはならなかったりと手のかかる暖房器具ではある。でもこのマンガを読んでいたら急に欲しくなってきた。
この作品でのストーブ料理は「カレー」。と入ってもただのカレーではなく、カレーパン用のカレーである。まあ、煮物なんかも作れるよね、という話も出てくるしおでんの最後の仕上げをストーブでという憧れのメニューなんかも出てくる。
冬の寒い晩、火が見えるというのはなんとも心地のよいものだ。最近はせめてもの気分を盛り上げるべくキャンドルを使ったりしている。それだけでもゆったりヒュッゲな時間になるのだが、ここで更にストーブがあったらもっともっとまったりゆったりなんだろうなあと思ってしまう。
とにかく、ストーブ料理のあれこれはどれもおいしそうで、秋空の下で読んでいると「ああ、これこれ!」と思ってしまった。