Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#151 いつかキッチンをこうしたい!アイデア収集

 『自分の機嫌は「家事」でとる』 主婦の友社

6人のキッチンでの仕事を紹介。

自分の機嫌は「家事」でとる

自分の機嫌は「家事」でとる

  • 発売日: 2020/03/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

 Amazonのおすすめに上がってきた一冊。もうこれは完全にタイトル買いで、なんだか気分がのらない時、心が落ち着かない時、料理するだけで心が晴れることがある経験がある者としては、タイトルに「そうそうわかるよ!」と共感から思わず買ってしまうこともあるのではないだろうか。まさにそこを正面からつかれるようなタイトル。

 

この本に登場する方々はおそらくSNSなどでご自宅のキッチンを紹介するなど何らかの形でライフスタイルをご紹介されておられる方のようだ。キッチンの掃除や片付けの話がメインとなるが、写真が美しいのでキッチンのインテリアアイデアが欲しい人にはぴったりの一冊だと思う。

 

紹介されいる掃除法の中に亜麻仁油を使った木製製品のケアがあった。今まで蜜蝋を使っていたのだが亜麻仁油はもっと気軽に使えるというか、スーパーでも手に入るものなのでこれは便利な情報だと嬉しくなる。

 

それにしてもみなさんなんと美しいキッチン!と驚くほどにセンスが良い。

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今まで読んできたキッチン関連の本はほとんどが料理人さんのものだった。有名な料理人さんともなると、(おそらく)協賛などで頂くものも多いだろうし仕事の一貫として経費でキッチングッズを購入することもあるだろう。お仕事の一貫であれば使える費用の幅に少しは余裕が出るのかもしれない。けれどこの本で紹介されている方はお仕事をしてはおられても一般人の方のほうが多く、お子さんもいらっしゃってのこの片付きっぷり。これももうプロと言える。

 

ここで「やっぱりガスだな」と思うに至った。本宅がIHなのだがガスとIHはそれぞれのメリット・デメリットがあり、調理の熱源の変化がキッチンでの動きや揃える調理器具の具合に変化をもたらす。個人的にはガスのほうが好きなのだけれど、高齢の両親いわく「火を消し忘れたりしないからIHのほうが安心」「IHは掃除が楽」だそうで、高齢になれば食事の回数も量も減るからIHで丁度よいのだそうだ。少しずつ慣れていかなくてはなーと思うのだけれどガスへの未練が残る。この本でもガス派が多く、4つのコンロ口のパターンでガスオーブン付きなどは憧れ中の憧れだ。

 

掃除グッズや収納のためのカゴなど「私も持ってるよ!」なものがいくつかあるが、それだけキッチンを美しく、掃除を美しくという意識を持つ人が増え、SNSなどを通して得た情報を簡単に取り入れることができるようになったからだと思った。良いこと良いこと。

 

ちょっと前まで汚部屋(おへや)をテーマとした漫画などがあったけれど、今や断捨離だのミニマリストだの、スッキリ片付いたシンプルなお部屋が主流になっていたら嬉しいなと思う。話題の書籍などを見てみると、物が少なくても淋しさも見えないし、むしろその簡素さが気持ちが良い。貧乏臭さも無いし、それがインテリアでありライフスタイルであることがわかる。

 

この本に紹介されているキッチンはどちらかというとミニマリスト風ではなく、日常使いの愛用品に溢れたキッチンである。備え付けの場合もあるし、自身でデザインした空間もあるのだけれど、アイデア1つでとても魅力的に見えるので取り入れたいものがいくつかあった。

 

一般の人でもここまでできますよ!の良い例に溢れた一冊。