『東京近江寮食堂 宮崎編』 渡辺淳子 著
千駄木にある滋賀県公認の近江寮、なんと建て替えすることになる。
昨日に引き続きの近江寮。
一度滋賀に戻った妙子は、安江からのSOSで再び東京へ出ることとなる。
タイトルには「宮崎編」とあるが、これは舞台が宮崎ということではなく、料理が「宮崎」ということだ。なぜ宮崎なのか。それは近江寮の建て替えが決まり、その間、近くで食堂を運営しようということになるのだが、その間借りした大家さんの筋に宮崎の方がいたため多くの宮崎料理が登場するわけだ。
宮崎は何度か行ったことがあり、延岡ではチキン南蛮もしっかり食べてきた。そしてそれ以来チキン南蛮は大好物となってしまい、あの味をまた!と都内でうろうろ宮崎料理のお店を探して歩いた時期もある。
あと帰りの宮崎空港で絶対に購入するものがある。これは絶品。
味のくらやさんのからいも団子。
あんの入ったものと、からいもだけのものがあるが、これが甲乙つけ難く両方本当に美味すぎていつもお土産でも喜ばれている。さつまいものほんのりした甘さもたまらないが、なんといっても柔らかい触感ともちもち感には抗えない魅力がある。このお菓子、現地では「ねりくり」というのだそうだ。本を読んで初めて知った。素朴なおいしさがたまらない。ああ、また食べたいなとHPをチェックし、いま少しほくほくしている。
HPを見てみると、なんと8月末には横浜で、9月半ばには池袋の物産展に参加なさるとのこと。これは是非とも行かなくては!
この本には出てこなかったが九州パンケーキの本店も宮崎。都城ではなく宮崎市内のショップで頂いたがこれまた甘すぎず、香ばしさにほっこりするお味だった。また久々に食べたいけれど、まずはコロナ終息の後となりそうだ。