Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#367 今年買ったレシピ本で1番好きかも!「フランス人がこよなく愛する3種の粉もの」

『フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。』上田淳子 著

キッシュ!タルト!ケークサレ

 

在宅勤務だといつでも荷物が受け取れてしまうところへ、楽天ラソンが追い込みをかけてくる。つい!「買っておかなくちゃ!」と日用品などを買い込んでしまい、気が付くとビックリするくらい買い物をしていたりも。このところの楽天ラソン、回数が増えている気がするのはやっぱりコロナ禍のせいだろうか。なんだかんだと毎回何かを買ってしまうようになり、ありがたい事に楽天ポイントがぞくぞく溜まる。しかしこのマラソンでのお買い物で付与されたポイントは使用期限があるらしい。私はこのことをいつもすっかり忘れてしまい、気が付くとポイントが失効しているなんてことが何度もあった。

 

今回は頻繁に買い物していたせいか、いち早くポイントの利用期限が迫っていることに気が付いた。さて、何を買おうと悩んだ結果、早速料理関係と英語関係の本を数冊購入する。味噌とか醤油とか買えばいいのに、また本を買ってしまったとちょっぴり反省したのだけれど、届いた本を見て今回は本で大正解!と小躍りしている。

 

まず、本書。この本は今年読んだ料理本の中でも群を抜いて使える度が高そう。とにかく美しい、美味しそう、作ってみたいと心から気に入った1冊となった。

 

上田さんのフランスシリーズは今までにも数冊読んでいる。

 


上の2冊も良かったけれど、本書は断トツで好みの料理が多かった。フランスの粉ものと言えば、キッシュ。そもそもキッシュってどこで食べてもたいてい美味しい。街角のパン屋さんのキッシュでも「これは食えん!」なんていうものはほぼ無いはず。そのキッシュをおうちで作ってみましょうということなんだけれど、それがどれもこれも美味しそうなのにシンプルなレシピが並んでいる。キッシュのパイ生地自体、手作りがめんどくさそうな気もするのだけれど、上田さんのレシピだと至極簡単なものに見えてくる。なんとガレットデロワのレシピもあり、これまた心が浮き立ってくる。キッシュは全部コンプリートしたいと思えるほどの魅力で、型あり、型なし、全部とにかく美味しそうでたまらない。

 

そして型があるなら、キッシュの他にもタルトができる。これまたタルトも至極シンプルなんだけれどひねりのあるレシピもあって「ベリーのタルト黒こしょう風味」はものすごく気になる一品だった。タルトは生地を上手に焼きさえすれば、アレンジし放題なので作る楽しみも多い。私はたいていカスタードクリームベースの甘いものばかり作っているけれど、今年はナッツのタルトも作りたいと思っている。あとは季節的にパンプキンタルトもいいな。

 

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そして最後に忘れてはいけないケーキ生地。本書はほぼケークサレのレシピなのだけれど、いつもケークサレってフランスの人にとってはどういう位置づけなのかな?と考えていた。どのタイミングで食べるのかな?とか何を合わせるのかな?などなど。このレシピ本を読み、日本でいうところのおかずパンの立場にあたるのがケークサレなのかな?と感じるに至った。キッシュほど本格的な重さはなく、軽くお腹に入る感じイメージだろうか。

 

一つ一つがすべて際立っていて、とてもとても美しい。多分本書を手にしたほとんどの人が、少なくとも数品作ってみたいと思えるレシピに出会えると思う。キッシュ好きとかタルト好きならきっと全部一度は作ってみたい!と思うに違いない。暇さえあればずっと読んでいたくなるくらいに気に入ってしまった。写真がとにかく美しく、レシピに至ってはすぐにでも作りたくなるほど。作業の一つ一つを写真で追うスタイルの本ではないので、一度作ったことがある人向けかもしれない。ほんと買って良かった!今年買った中で一番好きな料理本かも。