Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#914 今年の目標は見た目に気を使う!です。~「そうです、私が美容バカです。」

『そうです、私が美容バカです。』まんきつ 著

鏡。

 

ここ数年通っている美容室の担当の方が海外へ転居されることとなった。この方は見た目もお人柄も明るく美しく、きっと海外で活躍されること間違いなし。今後の成功を日本から応援するとともに、凱旋帰国を楽しみにしている。

 

そして、この方の移転により私は美の知識を失うことに今更ながら気が付いてしまった。そもそも美容室の鏡というのは真実を映し出すというか、美しい人はより美しく。そうでない人の場合は余計に粗が目立つという悲しい事実を露呈させる魔法のアイテムである。しかしこのおかげで私にほんの少し美容への関心が芽生え始めた。ドレッサーに腰を掛けると、「今日はどうなさいますか?」と担当さんが後ろに立たれる。すると善悪というか美醜がくっきりと映し出されるので「これはまずい!」と自分の姿を修正しなくてはという圧迫感に襲われる。美容室には定期的に通うことは、美を維持する必須条件だと思うに至ったのは全てその担当さんのおかげです。

 

ということで、4月より美のメンターを失うことが確定している私としては、今後どうするべきかを考えなくてはならない。新しいサロンを探すべきか、または違う担当者さんにお願いして様子を見るべきか。とはいっても彼女レベルの方は現れないと思うので、年内は模索が続くことと思われる。

 

しかしそんな悠長なことを言っていられない雰囲気もあるので、まず手始めに化粧品を見直すことにした。お土産で頂いたものやサンプルなど、古いものをまず処分。今私にとって最も必要な化粧品はなんだろうと検索してみたら、なぜか化粧品より先にこの本が目についたという次第。やっぱり本か。本は健康と美容の素なのですね。

 

学ぶべきこと多々!まずこれ欲しいと思ったのがリバーサルミラー。

確かに鏡で見る顔と写真に映る自分って何か違う。鏡だと左右逆に映るせいもあるだろうが、恐らく顔の左右対称の歪みなんかが普段見ている鏡と異なる形で映し出されるのが原因だろう。そういえば美人の条件は顔の黄金比+左右対称度の高さと聞いたことがある。

 

さっそくAmazonでリバーサルミラーを検索して驚いた。数々の機能性ミラーの存在だけではなく、購入評の多さにもびっくり。そうか、世の美しい女性はリアルを知る努力をしつつ、メイクの質を上げているということか。本書では眉毛などのバランスを解いているが、白浮きしたり、毛穴落ちだったりも鏡一つで防ぐことができるのか。というより、普通の女性はもうこんなことは当たり前であって、知らないほうがおかしいのかもしれない。長く醜の側にいるせいで基本情報すら整っていないことに気が付く。

 

著者のすごさは美容のために徹底した情報収集を疎かにしないところだ。もう迫力すら感じるほどに美に対して貪欲。いや、美しい人はみな美に対する関心が高く、本書はそれを大げさに描いているにすぎないのかも。今、美容施設は数多く、受けることができる施術も日に日に増えている。加えて医師の力量などは今後の生活にも大きく影響を与えるだけではなく、美容施術ともなると費用負担も大きいので確かに事前にできる限りの情報を得ることは利にかなっている。

 

著者はネットで情報を得ることが多いようだが、その調べっぷりが半端ない。納得いくまで熱心に掘り下げ、調査し、時間をかけて精査し施術を受ける。私は業務上調べものは良くする方だとは思うが、こんな熱心に調べることなどまずない。関心がある分野を調べることは苦にならない場合も多いので、きっと楽しんで調べておられると思うのだが、施術の場合は理解するためのその分野の知識も必要なはずだ。きっとそういったことを学びながら、一つひとつ美の知識を増やしておられるのだろう。

 

普段、調べもせずにランキングで1位のものとか、周りの人から頂いたものなどをありがたく使わせて頂く日々だったが、これからはもっと見た目に意識を集中させなくては。とにかく、24年の目標は海外のビジネスウーマンと並んでも「仕事できそう!」に見える女性になることである。

 

本書、続編希望。