#616 日々を美しく~「明日を変えるならスポンジから」
『暮らしの道具の選び方 明日を変えるならスポンジから』一田憲子 著
キッチンまわりのグッズ
週末は窓の掃除をすることに決めていた。今まではスポンジとダスターと新聞紙で対応していたが、検索してみるとなんとも便利な道具があることを知る。網戸用のスポンジとか、掃除用のシートとか、なんと便利な!といくつか買い込んでさっそく使ってみた。今まで窓1か所に1時間くらいかかっていたのに数十分で終わるじゃないですか。こんなに楽に掃除できるならこれから毎週掃除しようかという気持ちになる。
窓の掃除がさっと終わったことから、年末に向けていらないものから処分することにした。ガラクタを整理し始めて驚いたことは溢れるほどのストックの多さである。安さやポイントに惹かれて購入したあれこれがいくつも出てくる。在庫がすでに年単位になりそうなものもあり、一体いつの間にこんなにため込んでいたのかと我ながら驚く。これらが積ってガラクタになるんだなーと実感した。
少し片付いたところで本書を読んだ。これは先週著者の作品を探していた時に同じくKindle Unlimitedで読めることから一緒にダウンロードしたものだ。
本書を読んでみようと思ったのは著者の作品を読みたかったこともあるが「スポンジ」という言葉に惹かれたからだ。実は私も人生ベストスポンジを見つけて以来、何年もそのブランドだけを使い続けている。本書ではイイホシユミコさんがおすすめするこのスポンジがタイトルにもなっている。
スポンジは白がベスト!という意見があるらしいが、イイホシさんはご実家で使っていたこちらを愛用とのことだ。
キッチングッズって意外と知らないものも多く、こういう書籍やSNSで知ることが多いのだが、使ってみてしっくりこないこともある。お掃除グッズなんかも同様で、以前にお風呂掃除におススメされていたスポンジを購入したが、あまり効果を感じられず結局たわしでごしごしやっている。
本書も8人の方のお気に入りが紹介されているのだが、どれも初めて見るものも多くまたもや物欲が湧いてくる。
今回気になったのはこちら。三谷龍二さんが紹介しておられるペッパーミル。粒胡椒を押しつぶして粉にするのではなく、鋭利なカッターが胡椒を削るので香りが異なるらしい。実はこの頃すごく美味しい胡椒に出会い、普通のミルを使っているのだけれど、俄然こちらが欲しくなってきた。
三谷さんご自身もおステキだしデザインされたものも全てが美なのだが、こちらで紹介されている商品もどれも素晴らしく、「こういうセンスを身に着けたい」とただただ憧れのため息が漏れる。
そしてこちら。こちらはなかなか手に入りにくいもののようだが、見つけたらきっと購入したい。
家に美しいものがあると、毎日が楽しくなるだろうな。おうちの中も整って、澄んだ空間になるんだろうな。そんなことを考えながら読み終えた。
先週読んだ書籍よりも物欲が騒ぐタイミングは少なかったが、騒ぎっぷりで言えば本書のほうが大きかったように思う。「洗練」ってこういうことなんだろうな、とぼんやりしていたイメージが形になった。