#884 研究でおしゃれをものにする~「人は見た目が100パーセント 1」
『人は見た目が100パーセント 1』大久保ヒロミ 著
リケジョ。
この頃のバレンタインデーは一体どんな感じなのだろう。私の勤める所では一切そういった甘いやり取りは行われない。たまに出張に行った人が饅頭買ってきてくれるくらいで、バレンタインだからといって女性社員が男性社員に義理チョコなどを渡すことはない。きっと随分前に互いの負担を減らそう的な暗黙の取り決めのようなものがあったのだろう。
しかしチョコ好きにとっては楽しい時期でもある。普段はなかなか手に入らないブランドが近くの百貨店に出店してたりと運良く買えた時には華々しい気持ちになる。今年は生チョコとお茶系のチョコを買って今ものすごく充実した気分だ。
今、お客様が来ているおかげでこうして日中堂々とデパート歩きなんかをしているのだが、この頃のファッションがわからんという話で盛り上がった。特にメイクがわからん。ヘアスタイルがわからん。外国の方々の素直な意見がものすごく参考になったのだが、「かわいい」を追求するのはアジア女子の特徴なんだそうだ。欧米だと「フェミニン」ではあっても「かわいい」というのとは違うらしい。そんな話をした帰り道、そういえば以前にそんなおしゃれ関係のマンガを見たなとAmazonをチェック。ちょうどKindle Unlimitedで読めるようだったのでダウンロートしてみる。
彼女たちは某企業の研究員。日夜研究に明け暮れており、世の中の流行からどんどんと隔絶していることに気が付いた。そこで仕事が終わった後にさらなる研究に取り掛かることにした。そのテーマは「おしゃれ」である。
とにかく流行がわからない。というよりある時からストップしたまま更新されていない。25歳の佐藤さん、30歳の城之内さん、40歳の前田さん。それぞれ有能な研究員のようだけれど、前田さんが最近買った服はものすごく肩パット入った数十年前の服だし、若い佐藤さんもなかなか流行がわからない。そんな3人がおしゃれを取り入れるために研究を重ねている。
彼女らの研究はこのように毎回主題がある。それを一つ一つ追求していく方式なのだがどのストーリーも時代遅れ感が笑えてしまい、各ストーリーごとに少しずつおしゃれになったようなそのままのような彼女たちに好感を抱いてしまった。
それぞれの文化ごとにそれぞれの流行やおしゃれがある。日本のおしゃれはすべて画一ではなく、それなりの個性を出すところがポイントのように思う。雑誌まるごとというのはやぼったく、どこかに自分らしさを入れることでおしゃれ度がアップするようなイメージだ。
欧米の人々はTシャツにデニムでもやたらおしゃれに見える。無造作にアップにまとめた髪がものすごく素敵にみえる。あれはなんだろう。日本人がやるとただのだらしない人に見えてしまったりするわけだが、私の目指す所はフランス女性。どうすればああなれるのか、私も彼女らのように研究する必要がありそうだ。