Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#542 そうそう、ネイビーがあると安心するんですよ!~「服はあるのにキマらない!おしゃれ迷子共感系日記」

『服はあるのにキマらない!おしゃれ迷子共感系日記』あきばさやか 著

笑った。

 

今週は前半どんより、後半暑いと何を着てよいのか全くわからない状態だった。しかも自宅のクローゼットならば服の選択肢がいくつかあるが出張となると持ち合わせの数着で着合わせなくてはならない。急に暑くなったり寒くなったりするたびに、ついついファーストファッションのお店に入りたくなるのだが、とりあえずはぐっと我慢。

 

それにしても季節の代わり目というのは何を着ればよいのか皆目見当がつかない。そしてこの頃はテレビも雑誌も見ないので通勤時間くらいしか世の中のファッションというものを見かけることがなく、しみじみと時代から取り残されていく感に取り囲まれている。

 

特に女性の場合は服だけではない。アクセサリーやバッグ類の他、髪型から化粧までありとあらゆる流行があり、一つでも外すと残念度がぐっと高まるという悲しい事情がある。女に生まれたからにはキレイになりたいものだが、今やどこから手を付けるべきか完全にわからなくなってしまった。特にファッションは身だしなみとしても重要だし、TPOにあった服装はつくづく大事だと実感したので、Kindle Unlimitedの中から本書を読むことにした。

 

20代の後半あたりから、徐々に流行りものが似合わないような気がする現象が始まったと個人的には思っているのだが、今や美魔女といういつまでも輝くばかりの美しさを保つ人種が現れた。とはいえ、やはりいくら見た目が若くても流行をキャッチするというのはその世代でなくては感覚がつかめないものがあるだろう。そんな違和感を面白く例えているのが本書だと思う。

 

例えば、これ。

思わず「わかる!」と言いたくなった人は多いだろう。そう、ネイビーの堅すぎないけど、ちゃんとした感は便利そのもの。気がついたらネイビー着てるってこと、多いです。

 

オチの小ネタが面白すぎていちいち笑ってしまうのだが、共感できるからこその笑えているわけで、10代の今世代の人にはちっともおもしろくないか、「あーこれうちのお母さんだわー」とか思ったりするのかも。それはそれで面白いかな。

 

この頃憧れているのはグレイヘアでも美しいシニアの方々で、派手な色使いもなぜかシニアだとかっこよく見えるから不思議だ。島田順子さんの着こなしの素敵さに真似をしてみても、やっぱりあのツヤ感や潔さが出てこない。とはいえ、今の自分に似合うスタイルが見つけられないようでは、いざ60代、70代、80代になってもかっこよくいられるはずがないわけで、今ちゃんとファッションの肝を見つけたいのです。

 

そこでアクセサリーに走ってしまうのだが、これまた私の話かと思う様なストーリーだったのが「メガネ」。私の友人はアイウェアスペシャリストとして働いていた経験があり、人の顔を見るだけでどんなフレームが良いかを見つけるという特技がある。そんな友をもってしても私の顔にはメガネが映えない。どうしようもない近眼に度の強い乱視なので目が小さく小さく見えてしまうという悲しさに加え、鼻の低さがここぞとばかりにメガネの魅力を打ち消していくという顔事情だ。

 

くいだおれ人形、わかります…。海外のドラマを見ていて黒のフレームをかけた美女に影響されてためしにかけてみたのです。もう完全に大橋巨泉さんかくいだおれ人形の世界でした。ああ。

 

とにかくそんな失敗談に共感しながら楽しくファッションを学べたような気もしている。30代以上なら共感度高いかも。