Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#833 イギリス版野菜大好きな人向けレシピ本は写真が豪華!~「VEG」

『VEG』Jamie Oliver 著

野菜が好き。

 

肉より野菜が好きだ。これは子供の頃変わらない食の好みで、子供がたいてい嫌がるピーマン、しいたけ、にんじんも好んで食べていた。肉よりは魚が好きだし、肉なら鶏肉が一番好きで、今でも焼鳥なら喜んで参加するけれど焼肉は進んで食べに行くことはない。決してベジタリアンヴィーガンのように主義として野菜を食べているわけではなく、単に野菜が好きなのです。

 

この頃は寒くなってきたこともあり、白菜の値がお買い求め安い額になってきた。白菜、適当に切り、無水鍋で蒸し、それをポン酢で食べるのが大好きだ。大体1/4くらいを一気に食べるのでかなりお腹いっぱいになる。無水鍋は今や毎度の料理に欠かせない存在で、私はビタクラフトのものを使っている。ビタクラフトの良い点は軽くてお手入れが楽なこと。年始に福袋のタイミングで毎年一つずつ買い足している。

 

さて、その白菜だが万能すぎてほぼ毎日食べているのだが、和や中華が中心となり、というよりそれしか自分で作れるレパートリーが浮かばないからなのだが、なんとなく洋のメニューが食べたくなった。

 

この間の出張で食関連の書籍を3冊購入した。本書はそのうちの一冊で、英国で食の革命を起こしたと言えるJamieの野菜を中心としたレシピ集である。海外のレシピ本はハードカバーで装丁美しいものが多く、そして重い。海外での書店巡りはとても心躍る瞬間で、すぐに欲しい本が山ほど見つかる。それを順にカゴに入れるわけだが1冊入れただけでずしりと重さが伝わって来て、これをホテルまで持ち帰る→スーツケースに入れて日本に持ち帰るのは至難の業であることから、今回購入したレシピ集はこの1冊のみだ。

 

さて、Jamieと言えば「イギリス=美味しくない」の構図を替えるにあたり大活躍したシェフである。ご両親がパブを経営しており、幼い頃から料理をする環境が身近にあったことから、ご自身も料理の世界へ進んだそうだ。以前に本人のインタビューを見たことがあるのだが、彼はお勉強が出来なかった。というのも、ディスレクシアで文字を認識することができず成績は悲惨だった。そこで僕は好きな道へ進むぞ、と決めた先に料理があり、料理の学校に通ってからめきめきと実力を発揮。シェフになってからイギリスのマスコミに登場するようになりNaked Chefとして脚光を浴びてからの大活躍はすごかった。

 

彼は料理を通じた社会貢献活動も行っていることからMBEを受勲している。特に体に良いものを、子供の成長にプラスになるものをと給食の改善活動を行い、イギリスの食における大きな変化をもたらしている。イギリスにおいて料理=かっこいい!男子厨房で活躍すべしな風潮もJamieによるところが大きいかもしれない。今はエセックスにあるご自宅からの料理番組を配信しておられる。いつもエネルギッシュで、型に嵌らない料理人のイメージが強く、テレビ番組はできる限り見る様にしている。今のおうちのキッチンがこれまたステキで楽しみな番組の一つだが、日本では見れないが残念なのです。

 

タイトルがVEGであることから野菜中心メニューということが伝わるが、メニューの詳細を見てみると卵や牛乳が使われているので完全なる菜食メニューではないのでご注意を。

 

見開きで右側にお料理の写真。左側にそのレシピの詳細が書かれている。左端に材料、真ん中に文章での作り方、そして下には栄養素の情報がある。

イギリスはインドやパキスタンからの移民が多いこともありカレーの種類が豊富だし、スパイスも簡単に手に入る。レストランに行ってもカレーのメニューはたいていあるし、調味料として塩と一緒にカレー味の粉?スパイス?が出されることもある。本書も最初のレシピはカレーで、とにかく写真が華やかだ。野菜だけでできるカレーの種類はかなり多いのでアイデアが浮かびやすいのかもしれないが、やっぱり本格的なインドのものとはちょっと違えど、やはりどこか食べてみたいと思わせる魅力に満ちている。

 

 

食材として多くつかわれているのは茄子ときのこで、残念ながら私が激ハマり中の白菜は登場しないが、和の食材としてもよく使われる茄子ときのこの洋風レシピはどれも真似したいと思えるものだった。

 

気が付けば11月も最後。年末年始に向けて体調調整のためにも野菜をどんどん食べるとしよう。