Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#821 Foodieさんご用達~「ELLE gourmet 2023年11月号」

『ELLE gourmet』2023年11月号

ショッピングガイド。

 

週末、久々に近所の本屋さんに立ち寄った。この本屋さんはスーパーの中にあって、気分転換になることもありとても重宝している。必ずチェックしているのは料理関連のコーナーで、新作や売れ筋がすぐにわかるのでありがたい。時間に余裕があったので雑誌類のコーナーにも行ってみる。そこにあったのが本書で、なんとも言えない存在感を放っていたことから早速購入。

 

ELLEはファッションだけではなく食に関する雑誌も刊行している。この23年11月号は料理好きなら目を通しておきたい1冊である。料理本を読んでいると時に自宅に揃えていない調味料があったり、近所のスーパーでは購入することが難しい食材などがある。海外のレシピ本だと塩や小麦粉一つでも種類が豊富だ。

 

和食も同様である。昭和後期に地産地消が謳われるようになり、その土地ならでは伝統食材が復活する動きがあった。その後日本の好景気により国内旅行へ出かける人が増え、その地方ならではの食材が広く知られるようになる。

 

その後のローカルフードへの注目は、誰もが知っているようにオンラインでのショッピングが広く使われるようになったことと、SNSの発展により日に日に高まった。例えば、秋田県のきりたんぽは郷土料理として広く知られていたが、いぶりがっこの存在が知られるようになったのはここ最近のことで、知る人ぞ知る食材であった。

 

本書はそんな「どこで食材を買ったら良いの?」を教えてくれる一冊で、本書のターゲット層であろうFoodiesが求める特別さのある食材を取りそろえるショップが数多く紹介されている。専門性が高いというか、目利きの店主によるおいしいものが集まるショップについて、かねてより抱えていた「どこで買えるのかな」が解決するかもしれない。

 

都内で地域の食材を購入しようと思ったら、デパートやスーパー以外ではアンテナショップという手がある。しかしこれは各地域がそれぞれ店舗を構えていることから、A県の醤油とB県の醤油を同じところで手に入れることはできない。それが専門店であれば各地の醤油を一気に確認できるからありがたい。

 

紹介されているショップはこちらのように既知のものも多いのだが、一つ一つ丁寧にそのお店の特徴が説明されている。例えば、オーガニックや有機に特化したお店だったり、何かの専門性を持つお店だったり。紹介されている地域は都内の他にも京都や大阪などの地方もある。

 

食は食材を育て、加工するという手間がかかる。それゆえにそれぞれの専門性があり、関わる人の数も多い。農家さんの手塩にかけた野菜がそれぞれのプロへと届けられ、美しくおいしく加工され、私たちの手に届く。加工食品の中には家で作れるものもある。その代表格とも言えるのが発酵食品で、おうちでピクルスを作ったり、ヨーグルトを作ったりが可能だ。自宅で少しでも美味しいものを作り立ちとなると、食材そのものの味が気になるわけで、少しでも良い食材を手に入れたくなるはずだ。

 

 

日頃から食に関心のある方には知っているお店も多いかもしれないが、最新の情報を確認したい方にはおススメです。私もここに出ているお店、年内に制覇したい!という野望を持った。お散歩がてら、週末行ってみるつもり。