Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#788 カヌレは温めたほうが濃厚美味な気がします~「猫と紳士のティールーム」

『猫と紳士のティールーム』モリコロス 著

Camellia Tea Room.

 

温かい国に来ています。ちょっとだけ時差がある国。

やっぱり今年の日本の夏はどこかおかしかったのだと確信した。なぜなら、東京より今いる南の国のほうが涼しいから。もはや日本は亜熱帯ということだろうか。湿度も気温も東京が勝っていることに驚くが、今のこちらは乾期なのだとか。来月になればまた7月の東京のように蒸し蒸しとしてくるのかもしれない。

 

8月半ばあたりからスーパーに梨が並ぶようになった。どちらかというと梨は晩夏のイメージあったのだが、初物でもおいしいに違いないと買ってみた。2個入りのものを午前中に購入し、午後にさあ食べようと持ち上げた所、パックからものすごい量の水が!そう、暑さで傷んでいたのである。その後も3度リベンジし、帰宅してすぐに切ったものですら芯の部分が傷んでいるような状態だった。果樹園さんのご苦労が目に浮かぶ。その後はこれまたちょっと早い気もするけれどイチジクを中心にデザートを楽しんでいる。

 

さて、そんな果物のことを考えていたら、食べ物関係のマンガを読んだことを思い出した。本書は何かのマンガを購入した時におススメにあがってきた1冊である。

 

新しくできたティールームには黒いネコが居る。そして欧米風なインテリアでお茶をもてなしてくれるらしい。


そしてここのオーナーはものすごく人見知りだが、ものすごく紅茶に詳しいヒゲの紳士である。店長のシャイな感じは人によっては不愛想にも感じられ、紅茶について語る時の愛情たっぷりな話っぷりがギャップ萌えなのかもしれない。

 

さて、ここではたった700円でティーポットに1種類のお茶とデザートが楽しめる。この頃はケーキ1つでも1000円くらいしたりもするくらいだから、相当お得ということだ。たいていの人は「今日のおすすめ」を選ぶ。なぜなら紅茶よくわからないし、メニューの一番上にあり、加えて一番安いからだ。するとそのお客さんの様子を見極めてこれぞという茶葉を選んでくれる。丁寧にお茶を入れ、それからお茶にあったデザートを準備する。

 

今回、中学生の女の子たちが初めて飲んだロイヤルミルクティーがあまりに美味しかったので家で作ってみたけれど同じ様にはできなかったからと、本物を飲みたい!といって店にやってきた。茶葉を煮出すという行為、イギリスではあまり見かけないけれど、日本では煮出した紅茶にミルクを入れて加熱したものをロイヤルミルクティーと読んでいる。でも、王室のみなさんはこんな飲み方はしておられないと思うので、おそらく紅茶=イギリス=王室、という連想からこんな呼ばれ方になったのかと想像してみる。

 

さて、そのロイヤルミルクティーを所望した中学生に出されたお菓子がこちら。

 

ロイヤルミルクティーに合うデザートとして選ばれたのがカヌレだった。そしてそのカヌレが温かい。これを見ていてカヌレが食べたくなってしまった。カヌレの専門店のこったものより、プレーンな、普通のカヌレが食べたい。

 

よくよく考えるとコーヒーも紅茶も淹れる手間はそれほど大差ないのだが、なぜかコーヒーのほうが手軽に感じる。「ちょっとお茶でも」と言いながらオーダーするメニューはコーヒーが多い。コーヒーは日常、紅茶はもう少しシーンが限定されるように思う。

 

たまには豪勢なアフタヌーンティーでも楽しみたいところ。