Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#758 生活費が衝撃でした~「人生を変える海外移住 Vol.03 台中」

『人生を変える海外移住 Vol.03 台中』 台湾にゃも 著

台湾の住みやすい街。

 

止まらない台湾熱。この間読んだ本の影響で、老後を台湾というのもよいかもな、と思うようになった。

 

どの国でも「住みやすい街」というのはあるらしく、台湾ではそれが台中なんだそうだ。本書は台中に移住された方が書いた一冊で、実際の手続きの流れなど、「住むまで」の準備について中心に書かれている。

 

まず、海外に住む前にどんな準備をするべきか。一般的にその住む地域の地理、気候、文化、言語などはたいてい押さえてから渡航するだろう。そして当面の生活費についての情報も必要になる。事前に口座が開けていないと一歩も先に進まないこともあるし、長期滞在ともなると住居が一番の問題となるのだが、この家を決めるのがまた大変だ。安全を考慮しつつ、自分が出せるお金の限度内で可能な限りステキな地域に住みたい。契約関連はどれも複雑面倒で、特に居住者としての登録は外国人の場合は鬼レベルで面倒だ。パスポート以外にその国で発行された身分証明書がなくては携帯を持つことすらままならないし、銀行口座も開けない。

 

国内での引っ越しだってやること山積みだが、海外移住ともなると実際に行動してあれこれと推し進めなくてはならないことがあるので、こういった指南書というのはありがたい。国の方針というのは都度変化があるとはいえ、これから台湾で暮らそうという方には必要な情報が多いはずだ。

 

本書を読んでびっくりしたのがこちら。

2020年4月に発行されている本書だが、3年前とは言えこの数字には本当に驚いた。光熱費、安すぎないですか?一人暮らしの方が実際に支払った金額だそうだが、合計がすでに東京の1か月の電気代より安い…。台湾だってエアコンがんがん効いてるし、電気代は結構かかるだろう。この光熱費だけでも移住したい魅力になりそうな気すらする。というか、住みたいわ。

 

台中は台湾では第2か3の都市かと想像する。台北では英語や日本語が通じたが、台中であれば急に言葉の壁が高くなる可能性もあるだろう。生活費が安い!というプラス面をもってしても覆すことのできないマイナス面もあるかもしれない。昨今ではホテルを転々としてフリーランスで働いている方も多いので、滞在費の安さという意味で短期で台中を選択し、しばらく様子を見るという手もある。

 

本書の場合、移住関連の中でも仕事について書かれているのが良いかも。自力で稼ぐにあたり、働く場所や方法をどうするかというのは大切なことだ。仮にフリーランスとして自営で行くとしても、会社としての登録や税金の払い方などは移住者の中でも本当に一握りの人しかわからないだろう。長期滞在者の多くは学生や企業の駐在員だったりするので、税制についての知識は薄い。そういう意味で地に足のついた一冊です。