Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#704 まだまだ春手前ですが夏の料理本を読んでみた~『à table SHIMA vol.2』

『à table SHIMA vol.2』タサン志麻 著

夏の志麻さんち。

気が付くけばこの頃すっかり料理本から遠ざかっていた。購入する頻度が落ちていたのは特に食べたいと思うものが無かったからだ。この冬は焼き芋ばかり食べていたなあ。

 

仕事関連の書籍を買う際、ふと思い出して検索してみたところ近くVol.4が出るとあった。Vol.1がステキな本だったので慌てて続きの2冊を購入。

ところで、この頃「本を買うにはやっぱり書店に限るな」と思うようになっている。仕事で使う書籍は辞書並みに分厚いものもあり、一度にまとめて購入するとものすごく重い。よってAmazon楽天などのネットショップで購入することになるのだが、この頃本のページの折れや汚れのついたものが届く頻度が増えてきた。

 

書店は少なくとも本が好きな人たちが集まるせいか、書籍が汚れていることなんてないし、折れているとか破れているなんてことはあり得ない。ところがネット購入だとなぜかそういった事が発生する。本に愛着もなく、只の「物」として扱われているのならば破れていても気にならずに発送につなげるだろう。受け取る側もいちいちクレームするのも面倒だったり、すぐに読まなくてはいけなかったりで受け入れてしまう場合も多い。幸い近くに書店も多いし、趣味の本はKindleの場合が多いので、これからは紙の書籍については書店で購入しようと決めた。

 

さて、本書に戻る。春めいてきたとは言え、まだまだ10度程度の気温で夏のメニューを読んだせいか作ってみたいと思えたものは少しだけ。今回はこちらが気になった。

 

 

なんとも美味しそうなトマトと半熟卵に目が吸い寄せられる。この料理はピペラードと言い、トマトで煮込んだ野菜の上に卵を落とし、半熟程度でお皿に盛りつける。頂く時は好みにもよるが、こうして卵にバゲットをディップして食べるもよし、トマトと一緒に頂くもよし。

 

 

バスク地方のお料理でハム(できれば生ハム)が入るのだが、月見バーガーを想像して「ベーコン入れたい」な気持ちになる。私は常にトマト缶を常備し、トマトベースの野菜スープを切らさないようにしている。作っておくと朝晩いつでも温めるだけで食べられるし、野菜もたっぷり取れる上に体がじんわり温まる。具沢山のお味噌汁も良いのだけれど、こちらのほうが食べたという満足感が高いので大鍋で週に2度は作っている。入れる野菜はほぼ決まっており、肉類を入れればピペラード風になるだろう。次の週末、作ってみようかしら。

 

志麻さんのお料理本は今や料理本コーナーに山と並ぶほどだが、私はこのシリーズが一番好きだ。が、1冊目に比べてこちらはスポンサーの意思が思いっきり前面に出てきており残念な気持ちに。たしかに志麻さんが使っているとなれば「私も!」と後に続く主婦は多いだろうけれど、ちょっとあからさますぎるのです。押しが強すぎて、それが無ければものすごく良いのになあ。