Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#709 Audible x Kindle Unlimitedで理解倍増でした~「コンサル一年目が学ぶこと」

『コンサル一年目が学ぶこと』大石哲之 著

Audible.

 

この時期、フレッシャーズに向けてのビジネス書籍が書店の入口に並べられている。先日気になっていた書籍を購入しようと丸善に寄った際、購入した本の横にこちらが並んでいた。ちょうどAudibleでも次に何を聴こうかと考えていた時で、すぐに本書が目に着いたので早速聴いてみた。

 

Audibleで聴いていると、後々また聞きたくなったり、読みたくなるだろうと思えるものに出会う。本書も一部図を確認してみたいなあと思い書籍版をチェックしたら、Kindle Unlimitedの対象書籍にもなっていた。両方が無料でだなんてラッキーだわーと思いつつ、まずは聴き、チェックしたい部分は書籍に頼ることにした。

 

著者はマッキンゼーのご出身で、今は独立しておられるとのこと。新人時代の働き方について、コンサルとして活躍する人、活躍していた人にインタビューをし本書にまとめられたそうだ。コンサルの技術についてはそれこそ多くのコンサル会社別に数々の書籍があるが、本書は一つの技法を深く掘るのではない。簡単にこういった技術があるということを説明しつつ、新人としてどのようにそれらに接していくべきか、どのように修得するかを丁寧に説いている。

 

まず1年目は調査の仕事が多く、情報集めからそれらの整理、まとめを行うのが一般的のようだ。思った様に情報が集まらない時や、それらのデータをもとに資料を作成する際の注意事項がある。

 

個人的になるほど、と思ったのは「Quick and Dirty」とうい概念だ。資料を作成していくと細部に渡ってキレイに見やすく、なんてことを考えてしまう。ついそこに集中してフォントや図のサイズなんかに時間を費やしてしまうことがあるが、「時間をかけないといいものはできない、は嘘。スピードを追及すると、質も上がる。」のだそうだ。

 

むしろ早い段階でたたき台を出し、改良する方が良いとの事。また、資料は無計画に作ってはいけない。まずは考え方を考える。どんな風に資料をまとめるかをざっと検討し、それから着手すべき。しかしQuick and Dirtyには驚かされた。そして反対語がSlow and Beautyと言われ、なるほどなとより納得。とにかく早さ。時間を賭けずに、まずは大枠の方向性を決めてから進めることを習慣にしたいと思う。思えばPPT開いて行き当たりばったりで資料作ってたなあと反省。

 

プロ意識というのはこうして作られているのだな、ということを感じられる一冊。