Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#716 図のお題が決められないのです!~「思考法図鑑」

『思考法図鑑』株式会社アンド 著

60種類のアイデア捻出図。

 

1週間の出張先は春とは言えどもまだまだマイナス気温で、ちらほら粉雪が降っていた。現地滞在中も帰国してからも時差の影響でなかなか寝付けず、毎日3~4時間の睡眠で体も頭もぼんやり中。飛行機の中ではAudibleで長めのビジネス書籍を聴いたり、一度聞いて良かったものを2.5倍くらいの速さでながし聴きしていた。

 

Audibleを聴く様になってからお仕事系の記録が増えているが、参考に目を通すものなどは敢えて記録せずにいた。ところがこの頃「これ、前に読んだかな?」な既視感を与える書籍があることから、無精せずに書き残すことにしている。

 

さて、本書は同著者の『ビジネスフレームワーク図鑑 すぐ使える問題解決・アイデア発想ツール70』を先に持っており、そのつながりから思考法の書籍があることを知っていた。出張中に聞いていたAudibleに触発され、図で考える習慣を作ろうと思いたったのは良いのだが、果たしてどう考えどうまとめるかが時にわからない。

 

 

帰りの飛行機に乗る前、空港でこれからのお仕事の流れについて図で考えよう!と白紙ノートの前でしばらく考えてみたのだが、これがなんだかうまくまとまらないのです。出てくるものは唸り声だけ。これはいかんと思っていた時、ふと本書のことを思い出した。先に挙げた前作がものすごく良い本だったのですぐに購入。これは珍しくすぐに読み始めた。

 

本書には60の考え方のアプローチがあり、5章にわかれている。目次はこんな感じ。

 

【目次】
第1章 思考の基礎体力を高める(メソッド: 10種)
第2章 アイデアの発想力を高める(メソッド: 12種)
第3章 ビジネス思考力を高める(メソッド: 12種)
第4章 プロジェクトの推進力を高める(メソッド: 13種)
第5章 分析力を高める(メソッド: 13種)

 

フレームワーク系を続けて数冊読んだ後だったので、3~5章はむしろ他のもののほうがわかりやすいのだが(前作がベストです)、1~2章の考え始める段階については得るものがあった。

 

基本からトレンドまで

 

例えば、どの本にも書かれているこのピラミッド構造の図。私のように考えるべきことを決められない人には一番上の「お題」を入れることが何よりも難しい。MECEになってるかーとか、Why so?とか So what?とかは図を下るにあたって意識が行くのだが、お題を決めるのが難しい。

 

本書も他の書籍同様、例を出して分析の仕方を載せているが、その例がものすごくわかりやすい。わかりやすさを考えて諸著者は例文を考えていると思うのだが、本書はビジネス寄りでありながら、実際にありそうな設定だ。まるでこの図を書いている人の頭の中が見えそうな気分になる。恐らく、何かを改善しなくてはならないとか、新規プランを担当しているとかな人にはすんなり理解の行く例文が並んでいる。

 

ただ、読んでいくにつれて深堀りしたくなる。その際には他の書籍に頼るのも良いだろう。やってみてわかるのは図を書くには慣れが必要で、頭の中でしっかりと文章化する必要があるということだ。私は妄想レベルで動画のように頭の中で絵が浮かんでくるタイプの人間なので、それを文章にするのが難しい。キーワードならぽんぽん書ける。でも、「だから何?」の質問をされるとそこで思考がストップ。

 

しかし、うまく図にできたものは資料がサクサク作れるようになってきた。ような気がする…。コンサルの皆様のように先生が近くでダメ出しや指導して下さる環境にある方は本当にラッキーだと思います。独学でどうにか改善したいので、もう少しこの手の本を読むつもり。