Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#713 だ行、やめます宣言~「AI分析でわかった トップ5%社員の習慣」

『AI分析でわかった トップ5%社員の習慣』越川慎司 著

audible.

 

移動時間の長い出張だったので長めのAudible作品をいくつか準備しておいた。こちらはそのうちの一冊で、聞かねばと思った理由は私はトップ5%の社員ではないからだ。

 

勝手にメンターというか目標として崇めている先輩がいるのだが、その人はまず間違いなくトップ5%に入る。仕事ができるだけではなく、人としても素晴らしく、先輩の一言には多くが耳を傾ける。

 

頭の作りが違うと言えばそれまでだが、行動を真似てみるだけでも変化が起きるかもしれないという期待感を満たしてくれるに十分な一冊である。しかも日本で名の知れた企業で実際にデータを取り、AIでの分析を行ったそうだから尚更信憑性が高まるというものだ。

 

まず、本書でわかることは、仕事がデキる人をフォーカスした書籍に書かれていることの大半は本当ということ。例えばできる人は集中力があって、残業などもほぼ皆無で定時に帰宅。リスポンスも早く、動きにムダがない。「仕事がデキる人」のようなキーワードを検索したり、関連書籍に出て来そうな想像の範囲内のことは本書にて事実であることが裏付けされたいる。

 

このデータ収集は「あなた、御社の上位5%の人間ですよ」などということは語られずに「働き方のデータ取るからカメラとかマイク付けるから」みたいな指示にも気軽に了承したそうで、これは自分の働き方に迷いのない人しか受けられないだろうと思った。それこそがまさにトップ5%なのだろう。私だったらぼーっとしてる時間とか、電話であたふたしてる時間とか、完全に業務に関係のないことを調べてるとか、働いてる時間より息抜きが多いとか、指摘されると困ってしまうようなことばかりでカメラにマイクなんてお断りさせて頂くに違いない。

 

しかしデキる人たちは仕事に手を抜かないからこそ、メリハリのある働き方をしているので、カメラもマイクも苦にはならなかったようだ。彼らの働き方はインプットとアウトプットもバランス良く、例えば資料作りならまず考える。それから一気に仕上げる。会議での発言数も多く、それは会議でお客さんになってしまわずに自分の意見をしっかり外に出す。席にいる時間が少なく、社内で話し合いの必要があればすぐにその人を訪ね、簡潔に話をする。

 

面白かったのは「だ行」を使わないというデータがあったことだ。だ行にはダメ、デモなど否定の言葉がある他に、語感が強いらしい。「ダメです」より「無理です」のほうが言ってることはストレートながらも確かに音は耳に柔らかい。これ、ちょっとやってみようかなあ。

 

私の立ち位置って社内でどのくらいのところにあるのかなあ、などと機内でぼんやり考えながら拝聴。