Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#602 ワードローブを小さくしたくて、再読です~「フランス人は10着しか服を持たない」

『フランス人は10着しか服を持たない』ジェニファー・スコット 著

10着で暮らす。

 

昨日の午後になりやっと解放され、ようやく夏服から冬服への完全移行が完了。季節外の服は、圧縮袋でぎゅーっと小さくした上で無印良品の「ポリプロピレン頑丈収納ボックス」へ入れていた。

 


これです。横幅が60cmくらいあるので結構大きい。それを備え付けのクローゼットに入れていたのだが、高さが40cmくらいあるので長めのワンピースやコートやパンツ類がこの箱の上にだらりとのっかるような状態だった。

 

この頑丈ボックスは本当にすぐれもので、例えぎゅうぎゅうになっても横のフックがしっかり蓋をつかむのでいくらでも入ってしまう。実はこの小さいサイズも持っており、そこにはミネラルウォーターを入れているのだが、小だと1.5Lのミネラルウォーターが12本くらい入る。

 

この頃、幾度かに渡りダウンサイズしていたおかげで、ついにクローゼット内の頑丈ボックスが大から小になった。しかもまだまだスペースあるよ!な状態までになった。大は使い道がないので処分し、ミネラルウォーターは別の食料を保管してある場所に移動。少しずつすっきりしてきて嬉しいのだが、まだまだ減らせる気がしてならない。

 

ということで、本書を読んだ。といっても再読です。「片付けなくては...」と悶々としていた頃に一度本書のことを思い出したが、さっと内容を確認したいとマンガ本を購入して読んだのがちょうど1年くらい前。

 


これはこれで読みやすくてよかったのだが、やはりまた元ネタの本を読みたいなーと思っていた頃、Kindle版がお買い得になっていたのでシリーズ3冊を購入。今回はその1冊目を再読ということだ。

 

本書は2014年に日本語版が出ているのだが、本国のアメリカでは2012年に出版されている。著者が学生時代に交換留学生として6か月間フランスの元貴族の家にホームステイした経験から学んだことが語られている。内容はライフスタイルに関することが中心で、住居、ファッション、食事、マナーなどアメリカ人目線での驚きが記されていておもしろい。

 

10着というのは、春夏で10着、秋冬で10着という感じなのだが、著者がお世話になったお宅ではそもそもワードローブにたくさんの洋服がなく、それを上手に着まわしているということだ。驚くべきは「部屋着」という概念が無さそうに見えることだろう。思えばフランスのドラマや映画でジャージやスウェット着てるシーンって生活苦がテーマのものが多かったかも。それ以外だと、強いて言うならデニム?そういえば本書のフランス人のお宅にはTシャツすらなかったらしいが、確かに映像を通してみるフランスの生活に大き目のワードローブが登場するシーンはあまりなかったように感じる。

 

今までやってきた片付けの方向性を確認しつつ本書を読み、今後減らす部分としてこの部屋着問題に行きついたことはプラスだった。あと毎度フランスのライフスタイル本を読むたびに思うのだが、私はオープンキッチンがあまり好きではない。明るいし、生活のメインにキッチンを置くのは確かに素敵かもしれないが、どうしてもニオイ問題が気になってしまうのだ。これは私の両親の影響かもしれないが、実家はキッチン&ダイニングとリビングの間にスライド式のしきりがあった。調理や食事の時はこれを締め、換気をしてからリビングを使う。お客様がいらっしゃる際に食事のにおいが残っていることを気にしてのことだったらしいのだが、私が家を建てる時(夢のまた夢ですが...)にはフランスのようにキッチンを分離させたい。

 

そして、再読して思ったこと。私はアメリカはハワイにしか行ったことがないのでよくわからないのだが、アメリカとフランスそしてヨーロッパのライフスタイルは両極端にあるような気がした。アメリカ、自由は良いのだけれど自由過ぎてどんどんといろいろな規則や習慣が崩れてしまい、家庭の中でマナーとして守られていたようなことが多文化や時代の流れと共に無くなってしまったのかも。むしろアメリカ式にこちらが驚く内容があったりしたが、「古きを守る良さvs便利さ&楽さ」の結果だろうか。

 

その点、日本はその中間くらいという印象だ。靴を脱ぐ生活と靴を履いたままの生活の差はあれど、日本はまだまだ日本人の間では暗黙の了解的なマナーが残されており、それが守られている間は日本文化も安泰な気がする。効率化を理由に自堕落にならない様、私も気を付けたいところだ。

 

さて、10着での生活だが、ファッションにもお気に入りがあると思う。もったいなくて袖を通していないものがあったりするが、そういう1軍を着ずに汚れても良い2軍で生活するのを辞めてみたい。やっぱり部屋着をどうにかせねば。