Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#549 ついに運転する日が来てしまいました~「新・女性のための運転術」

『新・女性のための運転術』徳大寺有恒 著

気持ちをほぐす。

 

ついに一人で運転する日が来てしまった…。GWに数度のペーパードライバー研修を受けたとは言え、正直教習所で仮免取ったばかりの人よりも知識も技術も劣る私なのに、どうしても一般交通手段のない地域に行かなくてはならずにレンタカーを借りた。

 

ペーパードライバー研修では教官からは公道の運転も大丈夫と仰って頂いたのだが、隣に人が乗り、行く道を指示し、さらには自分の意志とは別のブレーキ(教官の足元のアレ)があるという安心感があったからこそ、どうにか運転出来ていたのだと思う。それが一人となるともう怖い怖い怖いの連続であった。

 

まず、今いる所は初めて訪れた地域であり、土地勘はゼロ。そこでナビを頼りに運転することになるのだが、ナビはなかなか正しい道を示してくれない。しかも最短距離を行くためか運転手の技術を顧みず、ものすごく細い道を提示してくる。わからないのでその声の通りに進むわけだが、対向車が来るたびに叫びながらどうにか走った。

 

ペーパードライバー研修を受ける前、運転に関する本を3冊購入した。

 

 

今回一人立ちするに当たって読んだのは本書。上の2冊と何が違うかというと、写真や具体的なイラストは一切なく、文章で「運転とは」という心の持ち方を説いている。

 

内容はどちらかというとペーパードライバーというよりは、運転に自信を持てない女性ドライバー全般に向けたもので、特に「もう無理!」と思った時の心の持ちようについてあらゆる角度からとらえたものだ。

 

昨日私は普段は現地の人しか行き来しないであろう山の麓の町に行った。本格的な訪問を前に前日のうちに行って場所や経路を確認しておきたかったからだ。しかし人口の少ない地域とは言え、車の数はものすごく多い。きっと公共の交通機関の脆弱化により車なくして暮らせないからだと思うが、朝から晩まで結構な量の車が走っている。そもそもJRから町の様子を見ている限りでは「車少ないし運転できそう」と生意気なことを思っていたが、いざ運転席に座ってみると「車多いし!」と全く逆の印象。

 

とにかく安全第一と法定速度に従って走っていると、気が付いたら私理由のプチ渋滞が発生しており、バックミラーからはみ出るくらいに後続の車が連なっていた。こんな時、ものすごく焦る。進んでいくうちに渋滞は消えていったが、あれはとっても心臓に悪かった。

 

ホテルにもどり早速本書を手に取ると、渋滞になっても無理をしてはならないこと。少し脇に寄れば、運転の上手な人たちがきれいに避けて進んでくれるとの文章があり、少しほっとする。それなら私もどうにかできそうだ。

 

また行く場所は山道なのでカーブも多くどうしても速度が遅くなる。運転歴の長いドライバーのようにすんなり進んで行くなんて絶対に無理だし、下りに至ってはさらにひどい。山道では遅すぎてもダメらしく、下りではなく上りで少しスピードを出すようにするようにとのアドバイスがあった。

 

ほとんどが運転する際の心の持ち方、自信の付け方、冷静になる方法、無理せず安全第一、過信禁物!を文章で説明している。写真資料は技術を教えるには一発で理解できる長所がある。一方文章の場合は読むのに時間がかかるのが短所と言えば短所だが、読んでいるうちに確かに気持ちが落ち着いていく。手っ取り早く運転が上手になりたい人には向かないかもしれないが、乗らなくてはならないのに心が付いて行かない人にはおススメ。

 

とはいえ、すでに私も緊張状態。朝の忙しい時間に渋滞原因になってしまうのでは…と不安いっぱい。そろそろ出かける準備です。