#535 ペーパードライバーの私でも安全に運転できるようになりたいのです~「運転テクニックおさらいBOOK」
『運転テクニックおさらいBOOK』和泉自動車教習所 著
ペーパードライバーがドライバーになるために。
GWの間、実はずっと緊張しつつ数冊の本を読んでいた。そのうちの一つが本書である。なぜか本書かというと、仕事で非常に交通の便の悪い場所へ定期的に行くことになったからだ。
そう、私はペーパードライバーである。ものすごく前に運転免許を取得した後、一度も運転したことがない。つまり、教習所の車以外のハンドルを一度も握ったことがない。これから定期出張に出る先は公共の交通機関もJRしかなく、そこから車でさらに移動しなくてはならないのだが駅からの足がない。ということで、苦渋の選択でレンタカーでの移動を検討しているところだ。
本書は本当に本当に本当に初歩レベルを対象に書かれており、運転席への乗り方、シートベルトの締め方、窓の開け方、ドアのロックの仕方、エンジンのかけ方など、まさに自動車学校で教わる内容がそこにある。
文庫本の小さな書籍だが、ペーパードライバー目線では内容の多い1冊だと感じられた。そもそも今ならどんな情報を出されても「なるほど!」なので、ペーパードライバー以外の人が本書をどう利用するかはわからない。しかも教習所の書籍などずっと前にどこかへ行ってしまったので比較もできないのだが、手元に教本がない場合、割と安価で購入できる本書ならあっても良いかもしれない。
どうしてこの本を購入したかというと、右側通行の国から日本に帰国し、交通ルールが曖昧かも,,,と自覚することがあったからだ。例えば、助手席に乗ろうとして運転席のドアを開けてみたり、信号が赤でも車が来てない時には道を渡ってしまいそうになったりと、何度も笑われたり注意されたりということがあった。
本書には交通標識や路面に記されるサインなども説明されており、一先ずルールについてはある程度把握したつもりだ。普段は電車での移動が多いのだが、珍しくタクシーを利用した時、交通ルールや、なぜ今タクシーがこういう動きをしているのかが分かったような気になっている。他人の運転する車に乗っているだけでも学びは多いのだが、今まで自分が運転するという目線で車の動きを見ることがなかったので、本書のおかげで「乗っているだけ」から人の運転から学ぶことを知った。本当に少しだけれど車のルールがわかり始めている。
本書一冊読んだだけで何年ものブランクは埋まるのか!?いえ、無理だと思います。ハンドル握らないことにはきっと何にもできないと思われる。本書を熟読しわかったことは、研修なりレッスンなりをしっかり受けずに公道に出てはならない、ということだ。
時間を見つけてちゃんとレッスンを受け、自分も周囲も安全であることが確信できるまで、ちゃんと練習しようと決心。