『今日は心のおそうじ日和 1,2』成田名璃子 著
小説家先生のおうちでの家政婦。
人より一足早く休みに突入するので早いうちから大掃除するぞ!断捨離するぞ!と張り切っていたにも関わらず、なぜか映画やドラマばかり見ている謎。思えばクリスマスにケーキを食べていなかったことを思い出し、これまたこの間試しに買ってみたピカールの焼き菓子を焼いたりして掃除が全く進まない。
年末までに本の整理だけはやっておかないとカゴから溢れつつある未読本が崩れてきそうで危ない。最近は小さな地震も頻発しているし、これは本当に早くにやらなくちゃ。あとはKindle内も整理しないと読みたい本が探せない。これも早急に方法を検索しておかなくちゃ。
ということで、ゴロゴロしながらKindleの中をチェックしていたら、ちょうど掃除関連風な書籍を買いっぱなしにしていたことに気が付いた。いくつかある中でまずはラノベ風な本書から読み始める。
現在2巻目までが出版されており、今回は一気に2冊読んだ。主人公は離婚を経験した30代の女性。娘と二人で実家に戻るも、両親と兄夫婦が暮らす実家では窮屈な思いをする。もともと掃除好きで家のことをやることに苦はなかったけれど、実家とはいえすでに自分の家ではない場所での家事はやっぱり落ち着かない。
そこで、親の紹介で家政婦をすることになった。雇い主は50代の小説家で、一軒家に一人で暮らしている。妻を亡くしてからというもの、家のことに手が回らないとのことだったが、想像以上の荒れっぷり。
ストーリーはこの小説家と主人公母娘とのハートフルな出会いがメインで、掃除のことはあんまり多くは語られていない。そもそも主人公は「主婦」である自分が何もできないキャリアのない女という負い目を感じている。それが小説家のもとに来る編集者の意見もあり、掃除の本を出すほどの知識もあるらしい。なのにその話がほぼ出てこない。私はその「掃除」の部分に期待していたけれど、2巻目までの中ではさほど大きな知恵は出てくることがなく、むしろ一般的によく知られていることばかりで「いつ掃除の話が出るのかな?」という気持ちで最後まで読んでしまった。
掃除が好き!掃除楽しい!な気持ちはよくわかる。掃除の裏技などはほぼ登場せず、「まあ、ラノベだもんね」と心を切り替えて読んだ感が強い。心を閉ざしていた小説家が掃除で環境が整ったことで心の整理もできてくる。登場人物はみな、何か苦しみや悲しみを秘めていて、それが掃除を通して心を開き、最後には心を通わせるストーリーなんだろうな、と予想する。
さて、掃除についての本を読み、次に何をしたか。これを見た ↓。
そうよね。まずは片付けからよね。その次に掃除よね。ということで、今から断捨離始めます。