Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#405 マンガでフランス風ワードローブ計画を!~「フランス人は10着しか服を持たない」

『フランス人は10着しか服を持たない コミック版 ファッション&ビューティー編』 村田順子 絵

おなじみの1冊がコミック版に。

 

この頃どうもライフスタイルがしっくりこないというか、余裕がないというか、どうしてよいのかわからなくなってきている。急に忙しくなったこともあり、平日の自分時間が思うように確保できず部屋もどんどん荒れてくる。季節の代わり目のせいか着る服を選ぶにも難儀するし、体調管理も最悪でコロナ太りが今頃になって出てきてしまった。

 

そんな時、やっぱり頼るのは「パリ」でフランス式のライフスタイルを意識するとどういうわけかすっと整ってくる気がする。最近毎日のようにストレスのせいでアーモンドチョコレートのお徳用サイズをもりもり食べていたけれど、本書を読んで少し抑える気持ちになった。

 

で、本書は『フランス人は10着しか服を持たない』のコミック版で、2冊に分かれている。本書はファッション&ビューティー編で、洋服の断捨離の部分などがマンガになっている感じだ。

 

そもそもこの本が発売された頃、紙の書籍を持っていたのだけれど1回読んで人に譲ってしまった。当時はKindle版が無かったが今は文庫もあるしKindle版もあるので再購入をしようとおもったのだけれど、マンガ版のほうがサクッと早く読める気がしたのでこちらに。

 

マンガ版、買って良かったと思える点がいくつかある。まず、文章では伝わりにくいフランスでの生活様式が絵で見られること。

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例えばこれはマダム・シックの暮らす家の様子だが、元貴族というハイクラスの人たちの住宅なんて想像がつかない部分が多い。マンガ版を担当した村田さんはフランスがお好きで毎年渡仏するほどだったそうなので、住宅の様子もとても上手に描かれていると思う。

 

洋服の話にしても、収納が小さいという話が出てくるが今の日本なら大抵クローゼットがビルトインになっているが、このマンガを見るともっともっと小さい。ビジネスホテルのクローゼットくらいの大きさなので10着でもけっこうぎっちりと詰まった感が出るのではないだろうか。

 

著者はカリフォルニアの出身で、パリとLAでは気候が異なることが一番大きな理由ではあるが、LAのラフすぎる着こなしにどんどんと疑問を抱くようになる。たとえば就寝時にはパリではナイトガウンやネグリジェを着ているが、LAでは着古したものならなんでもOKと言う感じ。このあたりを読んでいて、アメリカに移住した英国の某王子一家のことを思った。確かに彼女のTPOちょっと謎なところがあるよね。きっとカリフォルニアの服装のパターンにフォーマルがないからだろうと思っていたが、本書によると良く言えばもっともっとカジュアルで、悪く言えばだらしない恰好が主流なのかもしれない。

 

ひとまずさっと本書に目を通し、まずは目につくところでも片付けなくてはと遅い時間に帰宅しつつも部屋を片付けることにした。週末には洋服の断捨離もと思うのだけれど、今年は変な温かさで上着難民中なのでこれはもっと後になるかも。