Dahlia's book log だりあの本棚

読書で得た喜びをここに記録として残します。 こんな本を読みましたという備忘録として。

#404 冬になったらパイを焼きたいのです~「イギリスの古くて新しいセイボリーベイキング」

British Savoury Baking』安田真理子 著

 

 

今年の11月は例年よりも温かい気がする。東京の日中は20度くらいあるのでちょっと動くと暑く感じることもある。去年は11月には暖房完備していた記憶があるのだが、今年はまだ窓開けてたりすることもあるので温暖化の影響が日に日に迫ってきているのかもしれない。

 

寒くなるとこってりした料理が食べたくなる。例えばグラタンとかシチューとか。煮込んだりオーブンを使う料理は暖を取るにもぴったりなので楽しみも増える。でも今年はその時期がなかなかやってこない。未だに冷凍庫には大好物の抹茶アイスが鎮座しているし、ゼリーなんかもよく食べている。まだ体が冬の料理を欲していないせいかすっかり忘れていたのだけれど、書店で本書の表紙を見て「そうだ。私は今年こそイギリスのパイ料理を作るんだった」と思い出した。

 

パイといえばデニッシュのような甘いものも美味しいけれど、イギリスで初めて食べたお肉の入ったパイは衝撃だった。パイ生地とお肉といえばパンやさんによくあるソーセージにパイ生地をまいたものがあるけれど、イギリスのはボリュームがものすごくて食べごたえがある。しかもなぜか飽きないのが不思議。それ以来ビーフシチューとかクリームシチューとかカレーとか、少し残ってしまったなーという時にパイ生地で包むとか、ポットシチュー?にして食べるようになった。

 

いくつかイギリス料理の本は持っているけれど、パイなどおかずパン的なレシピ集はなぜか見つけたら手元に置きたくなるのでどんどん買ってしまう。フランスのケークサレよりもイギリスのもののほうが「ごはんです」と主食を主張してくるようなところも気に入っていて、豪華料理な気持ちになるせいかもしれない。

 

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こちらはグリドルスコーン。今はあまり作られないものらしいのだが、もとはスコットランドウェールズで食べていたとのこと。普通のスコーン生地をオーブンではなく、フライパンのようなグリドルというもので焼くらしい。これならスキレットでもできそうなので作ってみたいと思った。

 

あとはやっぱりキドニーパイとかヨークシャープディングとかもいいな。こうしてあれこれ思い出すと、やっぱり冬の料理のイメージがある。そしてフランスのパイより肉量が多い感じがするので分量の調整が難しそう。家庭料理的なイギリスのパイ、今年こそ試したいけれどいつになったら寒さはやってくるのだろう。うむ。